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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
17/56

17

八月二十日 雨

今日も雨。明日も雨らしい。

草が伸びていたのでカッパ着て草払い。

五菱(いつびし)が軽トラの車検をしてくれないかと言ってきたので、軽トラを車検に出した。

ユニック付きの二トントラックをお願いしていたがまだ見つからない模様。

新車だと七百万くらいするらしいから中古でいいのが出るまで待たないと買えない。

早く見つかるといいんだけど。

夜は町まで出て温泉に入った。

帰りにラーメン。


八月二十一日 雨→晴れ

十時ごろまで雨。

十時から線の修繕と寄せ方。

夕方は堀を造る準備をした。


八月二十二日 晴れ

朝は早めに起きてダンジョンの掃除。

十時ごろかから堀を造った。

ゴブリンは百二十くらいだけど一応二百ぐらいの深さに掘った。

掘った後は竹槍に使う竹を採ってきた。

しばらく乾燥させて設置しよう。

夜はさとみさんと会ってきた。

さとみさん今月でお店辞めるそうだ。

突然のことでびっくりした。

スタートから終わりまで全部入れて色々話した。

やることもやったが今までのこととか、颯斗君のこととか、これからのこととか結構時間ギリギリまで話した。

十年近くお世話になったから、最後と知っていればなにか贈りたかった。

それだけが残念だ。

お疲れさまでした。


八月二十三日 曇り→晴れ

線の修繕と寄せ方。

夕食を早めに済ませてダンジョンに入った。

B4で二グループを倒す。

今日のドロップはコマンダーの剣でそこそこしっかりした造りをしてそうだった。

なんとなく記念に持って帰る。

今までファイターが落としてきたのは全部ボロボロの武器だったけど、これなら飾っててもそれなりに見栄えがする。

明日は朝から遠出なので帰ったら軽くシャワーを浴びてすぐに寝た。


八月二十四日 晴れ

今日は八時に家を出て福岡へ。

天神の駐車場に車を停めて駅前で姉ちゃんたちと合流した。

梨花も拓哉も少し見ない間におっきくなってた。

梨花も高校生ともなれば少し化粧をするようになったらしい。

ダンス部だしな。

拓哉も小六だ。

ここのところ身長がメキメキと伸びているらしい。

徹ちゃんと悠理はお留守番だった。

お昼を近くのイタリアンで済ませてしばらく買い物を楽しんだ。

四時ごろからドーム近くのライブハウスにバスで向かった。

ライブは端的に言って最高だった。

やっぱり春田さんの歌声には魂を揺さぶるような力がある。

映像も最高だったけど、やっぱりチカチカするせいで目が疲れてしまった。

でもライブが終わるまでは至福の時間だったことは間違いない。

終わってからはライブハウスからなかなか抜けられず、バス停でも長蛇の列で天神まで戻ってくるのに二時間かかってしまった。

夜はお好み焼き屋。

もんじゃを二種類とお好み焼きを五枚分け合いながら食べた。

拓哉も最近じゃたくさん食べるようになったらしい。

偏食気味だったのも最近は色々食べれるようになったようだ。

梨花は普段カロリーとか気にして食べてるって言ってた。

ダンス部なんだから気にしなくても痩せそうだけど、ダンス部だから気になってしまうのだとか。

姉ちゃんによると好きな人もいるらしい。

自分にはなかった甘酸っぱい青春を見せられて胸がキュンと切なくなった。

俺も男だけで遊んでないで女の子とキャッキャウフフな青春を送ればよかったのに。

まぁ、できたかは分からないけど。

夕食を食べたら姉ちゃんたちとは別れた。

姉ちゃんたちはこのまま泊まって明日帰るらしい。

俺は一人寂しく車を運転して帰った。


八月二十五日 曇り時々雨

昨日は帰りが遅かったので午前中はゆっくりした。

午後から線の修繕と寄せ方。

堀の効果を試すべく二三日ダンジョンに入るのをやめることにした。

明日は一日雨らしいしゆっくりしよう。

夕方スーパーで色々買いこんできた。

牛テールも出てたので今晩煮込んでおこう。


八月二十六日 雨

今日は一日ゆっくりした。

今日は甲子園の決勝があった。

雨が多くて順延を繰り返していたらしい。

決勝はなかなか見ごたえのある展開だった。

前半は投手戦でピッチャーが疲れてきた後半は打たれだしたけど、両チームにファインプレーが出て一点が遠い試合だった。

そのまま延長に入り先攻のチームが先制点をあげたけど、その裏に逆転サヨナラで劇的な幕切れだった。

決勝の延長再試合のときもすごかったけど、この試合も語り継がれる試合になりそうだ。

いいものをみた気分だったので夕方だったけどそのまま寝た。

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