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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
14/56

14

七月三十日 晴れ

恵介たちは昼過ぎに帰っていった。

昼からは古木の整理。

今年は腐れが進んでて線は十分空きそう。


七月三十一日 雨

朝からダンジョンに入った。

B2でナイフの練習。

だいぶん無駄がなくなってきた気がする。

B3でゴブリンたちとの戦闘。

これもだんだん慣れてきた。

今日はB4ものぞいてみた。

いたのはゴブリンだったが、武器持ちが増えた。

五体のうち三体が武器持ちだが、一体だけ体が大きく周りに指示を飛ばしてる」ような感じだった。

コマンダーと呼ぶことにする。

今までと違い雑魚のゴブリンも組織だった動きをするので今のままじゃ敵いそうにない。

一当たりした後すぐに引き返した。

階段を上っても追っかけてきたが階段は狭いので一体ずつ相手出来たからなんとかなった。

コマンダーはファイターよりも力は強いがそこまで戦闘能力に差はないきがする。

B3に戻ってからはわざと引き付けて戦うようにしてみた。

ファイターの攻撃は全部よけたが雑魚からは何度か攻撃を受けてしまった。

帰って確認したが痣とかはできてなかった。

この階層で無傷でしのげるようになったら次に行くことにする。


八月一日 曇り

古木の整理。


八月二日 晴れ

古木の整理。

一階の掃除だけした。


八月三日 雨

今日は休み。

町のケーキ屋で桃のタルトを買って食べた。

毎年食べているがアポルトの桃のタルトは絶品だ。

ついでに焼き菓子も買って帰ったけど今日のうちに食べてしまった。

一個だけのつもりだったけど、一個食べだしたら止まらないな。

今日でダンジョンが現れて三か月。

他のダンジョンではスキルを獲得した人が結構出ているらしい。

中には鑑定を得た人もいるそうで、ほかの人を鑑定するだけの生活でセレブな生活を送っているようだ。

俺も見てもらえるなら見てもらいたい。


八月四日 晴れ

古木の整理。


八月五日 晴れ

今日はダンジョンに入った。

B2で練習したあと、B3で乱戦の戦闘訓練。

一度足に組み付かれて体勢を崩された。

頭を守るため左腕で棍棒の攻撃を受けて、カウンターでファイターの頭をかち割ったが、その影響で左手が使えなくなってしまった。

そこで今日は切り上げて取り合えずシップを張って安静にした。

明日の朝の様子を確認して病院に行くか考えよう。

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