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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
13/56

13

七月二十三日 晴れ

xx山で入れ木の下払い。

今日は突き抜けるような空の青さと、白い入道雲とのコントラストがとても画になる一日だった。

あんな風景を見ると絵を描きたくなるけど絵心がないからなぁ。

湿度も少なく風も吹いたから仕事はしやすかった。

林の中ならむしろ涼しいくらいだった。

帰ったらダンジョンの掃除。

今日は海開きだったそうだ。

海とかもう二十年近く行ってない。

もうはっきりとわかるくらいに痩せたし、大和浦にでも行ってみようかな。


七月二十四日 曇り

xx山で入れ木の下払い。終了。

昼までで下払いは終わり。

午後からダンジョンに入った。

なんとなく一階から順に全部倒していった。

B3にはたどり着けず。

B2ではナイフで戦ってみた。

キチンと刃を当てて切るのは難しい。

刺そうとしても狼は素早いので、しっかり動きを止めてからでないと当たらない。

慣れない武器だから仕方がないけど、倒すのに倍以上の時間がかかった。

死体が消える前に剥ぎ取りとかできるのかと思って試してみたが、そもそも剥ぎ取る技術がない。

適当にナイフを刺して皮を剥ごうとしたけど、傷が増えるばかりで皮は剥げなかった。

内臓系は今はまだ無理。

剥ごうとするのに時間がかかったがその間死体は消えなかったから剥ぎ取り自体はできるかもしれない。


七月二十五日 晴れ

昨日は橋本さんの忌明けだったようだ。

香典返しが届いていた。

午前中家を訪ねて線香をあげさせてもらった。

ヨシノさんと話していたら川上さんに連絡してもらえることになった。

鹿と猪くらいだけど捌き方を教えてもらえるかもしれない。

お土産に中葉の二千円箱を持っていったら帰りに野菜を大量に持たされてしまった。

かえって気を使わせてしまったようで申し訳ない気持ちになった。

午後からは鍵開けの練習をした。

開くには開くけど簡単な構造の鍵に三十分以上かかっている。

毎晩寝る前に練習しようかな。


七月二十六日 雨

今日は朝からダンジョン。

B2でナイフの練習をしてB3へ。

片手が開いてるから盾かもう一本ナイフが欲しい。

今まで両手使う武器ばっかり使ってたから何も持ってないと違和感がある。

B3からはナイフをしまって鉄棒を構えながら歩く。

手になじんだ武器は安心感が違う。

鉄棒の両端は殴りすぎてうっすら赤くなっている。

今日からは正面から戦うことにした。

ファイターを一蹴できるくらいになったら次に行くことにしよう。

今日は三グループ十五匹。

宝箱があった部屋ものぞいてみたが何もなかった。


七月二十七日 晴れ

午前中はダンジョン。

B2でナイフの練習。

お昼に惠介から連絡があった。

今週末遊びに来ろそうだ。

貴弘とヤッコも一緒らしい。

久しぶりに麻雀ができる。

ゲームでもやってるけど、実卓の方が好みだから楽しみだ。

午後からは家の掃除をした。


七月二十八日 晴れ。

布団を干してダンジョンへ。

B2でナイフの練習、B3で戦闘の経験を積む。

今日の戦利品は魔石二個。他のは放置。

昨日の夜に川上さんから連絡があった。

いまは禁猟期なので猪は無理だけど、鹿なら駆除依頼があるので撃った時には連絡をくれるそうだ。

ただ、持って帰るのに手間もいるそうなので、解体した肉等は買い取って貰いたいと言っていた。

授業料と割り切って出すしかないけど、いくらぐらいになるかは要相談だそうなので若干不安だ。


七月二十九日 晴れ

惠介たちが遊びに来た。

昼は麻雀とゲーム、夜は町の炉端焼きの店で飲んだ。

二次会はカラオケ。

高校時代を思い出して楽しかった。

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