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ダンジョン日記  作者: 亜坂コウ
一章
12/56

12

七月十六日 雨

今日は映像をもって警察に行った。

対応した一人に手の込んだイタズラだと言われた。

もう一人は真摯に対応してくれたがあまり信じているとは思えなかった。

それで、仮にこの映像が本物でも警察で対応するのは難しいと言われた。

管轄内の他のダンジョンで人が取られて、通常業務のも若干支障をきたしているらしい。

市役所にも一応相談に行ったが似たような感じだった。

東京行の日程を短縮しなければいけないかもしれない。

帰ってきてからダンジョンに入った。

B3までまっすぐ降りて、そういえばガスマスクが届いてないことを思い出した。

気になったのでいったん出てから携帯で確認したら注文確定してなかった。

すぐに注文して再度B3へ降りた。

宝箱は後回しでマッピングを進める。

丁字路で戦っていたら別のグループが突っ込んできて大変な目にあった。

ファイターはまともに戦うと時間がかかるし、その間に他のゴブリンたちにまとわりつかれると、鉄棒が振り回しにくくなってリーチの優位性が失われてしまうのが辛い。

その戦闘が終わったら音が鳴った。ピコン

三時ごろだったけど切り上げて帰った。


七月十七日 晴れ

xx山で入れ木の下払い。

ビールうまい


七月十八日 晴れ

xx山で入れ木の下払い。


七月十九日 雨

今日はダンジョンに入った。B3の探索。

順調にマッピング。

今日は魔石っぽいのとボロボロの剣と棍棒をドロップした。

石だけ回収して後は放置。

階段を見つけた。

これまでの感覚からすると後三分の一くらいでマッピングが終わるかな。

最後に戦ったファイターは槍を持っていた。

不意打ちにも失敗して槍で頬を薄く切られた。

ゴブリンたちが追いつく前に倒せたけど、棒術とか槍術とか学べるんなら学びたい。

どこでやってるか知らんけど。

そのあと消毒のために切り上げて帰った。


七月二十日 雨

今日は休み。

昼過ぎにガスマスクが届いた。

ついでに頼んだ防刃防弾仕様の軍服レプリカと一緒に装着して鏡の前でポーズを決めたりしていたら、お向かいさんが漬物を持ってきてくれた。

なかなか恥ずかしい恰好で出なきゃいけなかった。

そのあとは悶えつつ使う予定のないコンバットナイフを眺めながら過ごした。


七月二十一日 曇り

今日はダンジョンに入った。

まずは宝箱まで一直線に向かった。

鍵がかかっていた。

ピッキング技術なんてない。

持ち上げてみたら普通に持てたので明日鍵屋に持って行ってみよう。

出来れば開け方も教えてもらいたい。

宝箱は一旦置いてマッピングを進めた。

夕方までかかったが終了。

今日のドロップは魔石が二個と棍棒が一本、槍の先だけが一個。

槍の先は柄をつけて投げれるようにでもしよう。棍棒は放置。

宝箱を回収して帰った。

帰って試しに番線突っ込んでグリグリしてみたけどやっぱり駄目だった。


七月二十二日 晴れ

午前中はxx山で入れ木の下払い。

午後から鍵屋に宝箱を持って行った。

事情を説明して開け方を教えてもらった。

でも、見えにくい細かい作業なのでなかなか理解できなかった。

そういったら鍵の内部が見える奴を練習用に特別に貸してくれた。

それと鍵開け用の道具を売ってもらえることに。

宝箱の中身はガラスの容器に入った薬品のようだった。

ラベルとかは何もなしで薄い青色。

ゲーム的に考えるならポーション系か毒薬か。

何にしろ怖くて使えない。

帰って家の倉庫の中に仕舞った。

今日はさとみさんと会う日。

長めの時間を取って三回戦までできた。

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