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第2章  模倣の力  fake

3回目の投稿させていただきました!今回はここからストーリーが展開し始めると思いながら製作しました。どうぞ、お楽しみください!

というわけで左手に魔術紋章が出てきた訳だが、まずは魔術を覚えなければ宝の持ち腐れである。


なので、まずは魔術を覚えることに専念しよう。魔術の他に新しいスキルも覚えないといけないか?まあ、それはあとでいい。


魔術は父の書斎の魔術書でおぼえられる。


さて、始めるか。


**********


魔術を覚え始めてから2年いや、3年が経過した。俺は10歳になり、覚えた魔術は生前から持っていたものとあわせると、92個ほど。


魔術を覚えている途中でスキルのことも気になって調べていると俺の予想以上に沢山の数があった。


特に気になったのは[模倣もほう]というスキル。このスキルは空気中の魔素と莫大な量のマナを使い、自分がこれまで見てきたり、触ってきたりした魔術、スキル、物体(主に剣や盾など装備や消耗品)を小型魔方陣から出現させるという下級スキルである。


だが、デメリットとして魔術、スキルや剣などの切れ味、耐久力が十分の1になるというところ。それから、模倣する物の威力が高ければ高いほど難しくなる。なので使用している人はなかなかいないらしい。ま、下級スキルだしな。


でも、忘れてはいないだろうか。我が固有スキル[大魔導師の陰謀]を。


このスキル、魔術をいじるだけではなくスキルをいじることもできる。だから、模倣スキルの力を10倍にしたり、最大では数千倍までいける。


ところで、このスキルの覚え方だが、とても簡単である。ただ模倣スキルが書いてある魔術書の一文を詠唱するだけ。さすが下級スキル。


早速やるか。えーーっと、


「模倣の力よ、この我が言の葉で、この世界の全てを、顕現させよ......」


そう言うと俺の左手の紋章が光を放つ。それと共に、耐え難い焼けるような痛みが左手を襲う。


「っ......」


生前でも何度かこの痛みを感じこと事があるのだがやはり痛い。


徐々に手から放たれる光と痛みがきえる。


「これで習得できたな。」


先ほど言った通り、スキルは何度か覚えたことがあるので習得時の感覚はわかる。


後から知ったことだが、このスキルの正式名は[贋作顕現フェイカーアウト]というらしい。なかなかカッコいい名前してるな。うん、気に入った。


そして、模倣スキルを使用するときは、頭に模倣するものを創造しながら、「模倣」または「フェイカー」と言うだけでいいらしい。


よし、早速実行だな。ところで、模倣かフェイカーどっちがかっこいいか?うーん......フェイカーの方が魔術師っぽいかな?やるか。


左手を前に出して......


「フェイカー」


そう言った途端、俺の左手の前に青白い小型魔方陣が現れ、やがて魔方陣から錆び付いた剣が出てきた。


おお......


正直、少し感動した。


ところで、この錆び付いた剣だが、そう、これこそいつかのあの錆び付いた剣である。


ちなみに俺の固有スキルでこの模倣スキルを100倍の力にしてあるのだが、切れ味はどうだろう?


「ふっ!」


室内であることを忘れて、剣をたてに振った。


お、案外持ちやすいなと感心していると、父の書斎の壁に細長い風穴が空いた。


あ、あれ......?


そんな強く振ったつもり無いんだけどな......凄いな、100倍魔力の模倣スキル。と感心していた。


そんなことより、今は壊れた壁の修復だ。


この3年間で覚えた92つのうちの1つの魔術の修復魔法をここで使うとは思わなかった。


手を添えて魔術を使用すると、風穴が空いた壁はすぐに先ほどと全く変わらない姿に戻った。


ふぅ、ひと安心。


......凄いんだな模倣スキル。と、再び感心を抱く。


そんなことで、俺のこの時代に転生してから初めてのスキル、[模倣]を覚えた。


これでやっと魔術師に近づく第一歩を踏み出せたことに俺は素直に喜ぶ。


ここから俺の魔術師人生は初まっていくと思いながら____

次回からやっと新キャラが出るのかな?楽しみにしててください!それから、読みながら楽しんでくれると嬉しいです!

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