プロローグ 魔術師という夢 DEAD or DEATH
初めての投稿です!初心者で分かりづらい部分があると思いますが、最後まで楽しんで読んでもらえると嬉しいです!
魔術師になりたい。
あの頃の俺はそう思っていたーーーーーー。
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俺は1年前まで、魔術師になりたいと思っていた。
だが、その夢も今となっては遠く離れた場所にあるようなものだ。
なにせ大人になった俺は今、この世界で1番と言われるほどの「剣士」にっなてしまったからだ。
最強剣士«メルダー=ガリウス»と言われるになったのは半年前ぐらいからのこと。
この世界を脅かす魔王軍の王«サタン»をたった1人で倒し、この世から旅立たせてしまったからである。
なぜそのような力が俺にあるのかと言うと......正直に言って、俺にもわからない。
その力に気づいたのは、ちょうど4年前だった。
その4年前のある日俺は、山奥にある実家の近くにある練習場、まあ、練習場と言っても沢山の木がはえているただの森だが、魔術の練習をしていた。
だが、その時、地面に錆び付いた鉄の剣が落ちていた。誰かの忘れ物だろうか。と、思ったがこんなに錆び付いているので何年もの間、放置されていたのだろう。と、自分の考えを訂正して落ちている剣を拾った。
その剣を実力の半分くらいの力で目の前の木に振りかざすと、ダン!!と言う大きい音をたて、4、5本の木が倒れたのだ。
そこで俺は思った。
あれ?俺、予想以上に強いんじゃね?と。
*補足、剣だけである
そして、それから半年間の間、剣術を磨き、もういいだろう。と、早すぎる練習期間だったが親に別れを告げて、旅に出ることにした。
そして、旅先いろいろなことがあって今に至る。
そして、その今、俺は思った。
なんかちがくね?と。
なのでその今、俺のなにかが違う剣士として生きてきた人生にある大きな決断を下した。
それは、記憶、能力もといスキルを残したまま転生し、魔術師としての第2の人生を歩んでいくということだった。
転生の仕方は問題ない。魔王サタンを討伐したときに時の女神から貰った固有スキル:[大魔導師の陰謀]というスキルがある。このスキルはとてつもなく万能である。
主な能力は空気中にある、魔力エネルギー、もとい[魔素]を操ったり、能力をいろいろいじくって使い勝手のいいスキルにしたりすることができる、とんでもスキルだ。
それを俺が持っているが数少ない魔法の1つである治癒魔法をいじくり、1度死んでから転生する。という魔法にする。とても簡単なことだ。
「よし、始めるか」
この言葉でいろいろとやる気がでる。
そっと自分が立っている地面に手のひらをあてて力を込める。
地面に手のひらから広がるような幾何学模様が出る。
「······」
辺りが一気に真っ暗になった。
ああ、転生するのか......
いい魔術師になれるといいなという淡い希望を抱きながら、長い暗闇に目を閉じる___
次回は、転生後のストーリーに入っていきます。最後まで付き合ってもらえると、とても嬉しいです!