第5章 占領、帝国、あの日、両親、『あの人』
日本であったことをおじさんとおばさん、そしてレイに話した。食事中に悲しい話をして、飯どころではなくなった。本当にごめんなさい。
「今日も畑仕事疲れたな、、、もうこの世界に来て結構たつのか、、、もう寝よう。」
俺はベットに入り眠った。そして深い眠りにつき、明日に備えた。
大音と叫び声で目が覚めた。窓から外を見てみるとたくさんの人が走っていた。
「おじさん!おばさん!いったい何があったんですか!?」
おじさんとおばさん、レイはとっくに起きていた。このズロー共和国はブラックスコーピオン帝国と戦争をしていた。
「ヒカル君!大変だ!帝国が攻めてきた。たぶん前線の部隊が全滅して帝国がこの街に攻めてきた。逃げよう、、、」
このズロー共和国はブラックスコーピオン帝国と戦争をしていた。家の外に出てたくさんの人が逃げた方向へ逃げた。そこにはたくさんの鎧を着た騎士がいた。そしてとくにごつい鎧を着た騎士が
「この街は我がブラックスコーピオン帝国が占拠した。只今よりこの街はブラックスコーピオン帝国領となった。それと共にお前たちは帝国国民になったため帝国国民の義務を果たしてもらう。余計な事をしない限り貴様らの安全は保障する。」
逃げ遅れてしまった。そしてこの街が帝国領になってしまった。集まった人たちがざわついた。レイが泣きおじさんとおばさんがこういった。
「今は我慢するんだ、きっと大丈夫だ。お前から両親を奪った帝国だがきっと『あの人』が助けに来てくれるさ、、、フローズンレイクの戦いのように、、、」
俺は呆然と立ち尽くしていた。一体何が起こったのか?俺には分からなかった。そして『あの人』とは誰なのか、、、俺は分からなかった。
「さぁ、さっさと家に帰れ、心配は要らない。明日からは偉大なる皇帝陛下に仕えるべく義務を果たすのだからな、、、ははははははは!!!」
ごつい騎士がそう言った。レイとおじさん、おばさんと一緒に家に帰った。
「ここは皆で頑張ろう、、、今日はもう寝なさい。おやすみ、ヒカル。」
「おやすみなさい、おじさん、おばさん、そしてレイ、、」
俺は寝床に行って寝た。
次の日、朝から騎士たちが
「親愛なる帝国国民諸君、広場に集合せよ。繰り返す、親愛なる、、、、、」
と広場への招集が掛かった。レイたちと広場に行った。するとまたごつい騎士が
「親愛なる帝国国民よ、おはよう。よく眠れたかね、、、。私は帝国制圧軍統治騎士長、ゲイレール・F・ワーカーである。昨夜この街は帝国領になった。そのため諸君らは帝国義務を果たしてもらう。これまでの職務はこのままに新たに『帝国騎士』を募集する。帝国に忠を尽くす帝国騎士は税を免除する。それと帝国に反逆した者と下劣なる共和国に脱走したものは処刑する。以上、今日も帝国に忠をつくしたまえ、、、解散!」
そういって広場から人が去って行った。街には帝国旗がたくさん掲げてあった。まるで『ファシスト』だった。
「ヒカル君、ちょっと来てくれ。レイ、アリシアと帰りなさい。」
そういっておじさんはどこかへ向かおうとしていた。