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片付かないことばかりの訳
意味は我らの姿
宇宙にとって砂粒ほどもなき
静まりの果てに
広大過ぎる外側が押し寄せる
或いは鼓動のように近しく持て余し
或いは明らかな遠望のように美しく
そしてまた近づき
やがてまた離れ
片付かないことばかりなのは
この訳だ
つまり縛るつもりが縛られて
意味は内包する綻びより放たれる
恋人たちよ
固く抱き合え
時は必ず過ぎるのだから
独りの夜は濃く
ひとときの華やぎは脆い
ff
壊したことがあるという女と
壊れたことがあるという男が
決して語ることのない
物語を眺めていた
その様は
まるでキャンプのようだったという