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聞こえない音  作者: につき()
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明日の光

わたしは誰でもない

どこにもいない

誰も殺さず

誰にも殺されない


それこそが独りであることを

愚かな光であることを語るものはない

そして悲しみがあり

愛は遠く離れていった


今夜もどこかで泣いている

朝に花開いた喜びはどこへいったのかと

陽は再び昇るとも

喪われた声は二度と戻らない


昨日の水は静かなままに

今日が美しく

まだ騒がしく響いている

誰も明日を語ることはない


悲劇とは目の前に待つ転落を知らぬこと

悠久の止まぬ波が打ち寄せている

誰もいない地平から日が昇る

どこでもないところから風が吹くように


わたしは今形見を水面に沈める

暗き水底で姿よ眠れ

いつまでもわたしはそこにいる

失われた者が二度と死なぬように

言葉たちを眠らせよう

もう二度と死なぬように

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