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北風の夜明け
ここに留まるための大きな力を感じる
そしてわたしを果てしなき虚空へと押し流そうとする大きな力と拮抗していることを
きっと彼らがその気になれば
ひと時に処遇は暗転するだろう
襤褸のように片隅で顧みられることもなき生き様を強いられるだろう
しかしそうはならず
鈍色の空のように拮抗しているのだ
進もうとすると背中を押し
退こうとすると背中を支えるものとして
わたしの足となり声となる過去たちよ
夜は長い
まったく長く果てしないが
わたしは知っている
あなたがたの夜明けが確かにあったことを
そして我らはそれを目指して北風に耐えていることを
過去は死なず。我らの背を押す。そして明日は死なず。我らの進む前に現れる。そこで我らは過去となる。明日の糧となるために。つまり今日は死なず。生きていることを今、あなたは知っているだろう!




