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聞こえない音  作者: につき()
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呼び声

どうか応えてほしい

わたしの呼びかけに

例えあなたが黄泉平坂にあれど

聞こえぬ声はない

とどかぬ呼び声はない

それが本当の言葉であれば

魂は声に応えるもの


太く震える畏れを満たす器となり

神職は歳果てる夜に神を呼ぶ

そして応える神魂は

深々たる静寂を震わしめ

神殿の閉ざされた扉の奥

その朧な姿を呼び手の前に現しめた


この幻の手触り

これこそが闇の中の光

わたしの振り向くことなき背中をびょうびょうと吹き抜ける空洞


光が滅ぶとき消えあう光たちは虹色の幻灯となる

山の彼方へ消えた幸せを照らすための

海の底の眠りを安らかに照らすための

冬の透明の中のあなたを照らすための

幻の光となって青だけの空へ昇る


隠れていたわたしのただひとつが

届かなかった幾億の言葉と共にあなたへ向かう

小さく消えそうな しかしまだ輝く彗星として

晴天に赤く尾を引く一人きりの旅人として


どこまでもわたしはそれを見送る

果てるまで消えぬ想いの証として

実は企画参加作品から漏れたやつです。

内容が重たすぎるなー

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