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魔王は正義か悪か  作者: アンベル
第1章 召喚。そして…
7/33

第7話 ゴブリン達を倒そう!

「くそ、囲まれた!」


 仕方ない。突破するしかないか…。


 俺は一か八かゴブリンに突っ込む。ゴブリンが棍棒を振り下ろすが、それを俺が剣で受け止め…ようとしたた瞬間に、もう一体の棍棒が俺を襲う。ヤバい…。無茶苦茶痛い…。

 自分のHPを見ると12まで減っている。あと2発喰らったら死ぬのか…。ダメだ。ここで死ぬわけにはいかない。もう手段はこれしかない…。成功してくれ…。


(魔物(モンスター)創造(クリエイト)!)


基礎(ベース)とする魔物(モンスター)を選んで下さい】



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 魔物(モンスター)一覧

 → ゴブリン



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 

 魔物(モンスター)が表示されている!見たことのある魔物モンスターが表示されるのか!俺は迷わずゴブリンを選択する。

 その間にも、俺を倒そうとゴブリンたちが少しずつ近づいてくる。


【ゴブリンに追加する要素を決めて下さい】


 あぁもうそんなことどうでもいいから早くして欲しいんだが…。なんかこの状況を打破する方法を知っていそうなやつ…。賢者だ!


【賢者を追加要素に指定しました。MPが足りません。不足分をHPで補いますが、実行しますか?】


 もう、ゴブリンが目の前に迫っている。OKしたらどうなるかが不安だが、これしか生き残る可能性はない…。


「実行!」


 体に脱力感を感じた。しかし、それはすぐに激痛へと変化する。だんだんと視界が暗くなっていく…。このまま死ぬのだろうか…。




「まったく…。無茶をしおって…。儂が咄嗟に回復魔法をかけたから良かったものを…。下手をしたら死んでおったぞ…。」


 なんか声が聞こえる…。助かったのか…?


 目を開くと、目の前には歳をとったゴブリンがいた。


「儂はゴブパールじゃ。それで、ご主人様(マスター)は儂に何をさせる気じゃ?まさか、周りのゴブリンを倒せなどとは言わないじゃろ?一応儂もゴブリンじゃからのぅ。」


 周りを見ると、ゴブリンたちは突然現れたゴブパールに警戒して襲って来ないようだ。どちらかというと、ゴブリン達の方が強そうに見えるのは気のせいだと信じたい。


「なら説得出来るか?」

「無理じゃな。奴らは儂がいなかったら、今すぐご主人様(マスター)を襲ってるじゃろうし、今奴らは腹を空かしておる。」

「なら倒してくれ。まさか倒せないとは言わないよな?」

「当たり前じゃ。あ奴らはLv.3のゴブリン。いくら儂がLv.1と言えども、魔法が使えないゴブリンなど儂にとって役不足じゃ。」


 役不足?倒せないってこと?いや、それは力不足か…。


「それなら頼む」

「承知した。」


 俺たちの話を聞いて、ゴブパールが敵だとわかったのかゴブリン達が一気に襲いかかってくる。ちゃんと話の最中に襲って来ないとは、お約束を完璧に理解したゴブリンだな。このまま襲って来なければいいのに…。

 それに対して、ゴブパールがとった行動はたった一言呟くだけであった。


「ウインド」


 すると、びゅんっと風が吹く。気づいた時にはゴブリンのうちの1体の首が地面に転がった。残ったゴブリン達に動揺が走る。しかし、そんなゴブリン達の命もそれほど長くはなかった。ゴブパールは魔法でゴブリン達を1分もかからずに全滅させてみせた。


究極(アルティメット)技能スキル一致団結(チームワーク)」の効果でゴブパールの能力の一部を獲得しました。】

【ユウのレベルが1から3に上がりました。】

【ゴブパールのレベルが1から2に上がりました。】

究極(アルティメット)技能スキル一致団結(チームワーク)」の効果でゴブパールの能力上昇分の一部を獲得しました。】


「どうやら、戦闘が終わったから、一気に経験値などの処理が行われたようじゃな。」


 戦闘中は経験値とか貰えないのかよ…。メンドくさいシステムだな…。異世界というより、ゲームに入り込んだみたいだ。ステータスを確認してみるか…。


「なぁ、ゴブパールのステータスも見せてくれないか…?」

「別に構わんが、とりあえず宿屋でも行って休まんかの?」

「宿屋って…。お前が街中に入ったら騒ぎになるだろ…?」

「その点は心配ない。魔物(モンスター)創造(クリエイト)の力で、自分で作り出した魔物(モンスター)を一時的に別次元に隔離することが可能じゃ。宿屋に着いたら再び召喚してくれればいい。MPも必要ないしな。」


 俺は言われた通りゴブパールを異次元で待機させ、街に戻り、宿屋へ向かうことにした。

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