第6話 何か武器を買おう!
本日2度目の投稿です。
さて、どれにしようか。とりあえず剣は使いやすいやつがいいな…。ダメだ…。見ててもどれがいいのかがよくわからない…。1度試しに持ってみるか…?
そんなことを考えていると、カウンターの方から声がした。ゲームとかの異世界と違うところは、NPCから話しかけてくることだな。まぁそりゃそうか。
「おい、お前ここ来るの初めてか?何を探してるんだ?」
「ああ、武器屋は初めてだ。剣や防具を探しているんだが…。」
「ここは武器屋じゃなくて、鍛冶屋だぞ?ほら、武器だけでなく防具も置いてるだろ?で、どんなのを探してるんだ?」
そうか、武器と防具の両方を売ってるところは鍛冶屋というのか…。初めて知った…。大抵ゲームだと武器屋と呼ばれているからな…。言い訳ではないが…。
「武器とかを使うのは初めてだからな。なにか使いやすい物はないか?」
「それならこのロングソードはどうだ?普通のロングソードより軽いタイプだが、性能は変わらないぞ?」
受け取り、持たせてもらう。確かに軽くて振りやすい。これで、性能も通常通りなら結構いいだろう。
「これはいくらだ?」
「普段なら1200ランプだが、今回は1000ランプでどうだ?」
「防具も買ってくから、もう少しまけれないか?」
「そうだな…。なら、この黒のローブをつけて、1500ランプだ…。これ以上は安く出来ねぇ。」
「わかった。それで頼む。」
通常2100ランプのところを1500ランプだ。結構値切れた方だろう。さて、装備も出来たところだし、そろそろ街を出るか。
「ところでお前冒険者にでもなんのか?」
「いや、街の外の方に用事があってな。」
「なるほどな。街の外ならゴブリンには気をつけろよ?1匹や2匹なら油断しなければ大丈夫だろうが、3匹以上いたら逃げた方がいい。あいつらの群れは初心者が勝てるものじゃねぇからな。」
「わかった。忠告ありがとう。」
親切にフラグを立ててきやがった。これは本気で注意しないと、ゴブリンの群れに出くわすな…。
かといっても、ここで技能を試しとかないと、後々まずいことになるかもしれない。なるべく今日中に試してみるか…。
街の外に出ると、しばらく道が続いていた。この辺りは見通しがいいから、技能をこっそり試すには向かないな…。少し先に森が見えるから向かうとしよう。
4、5分歩くと、森に着いた。木がたくさん生えていて、草は鬱蒼と茂っている。道から少し外れたら、まず人に見られることはなさそうだ。
ここなら大丈夫そうだな。俺は道を少し外れたところで、技能を試してみることにした。
(魔物創造!)
【基礎とする魔物を選んで下さい】
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なんか、変な声が聞こえて、変な表が見えてきた。矢印が見えて、これで選ぶのだろうということはわかるが、表にはそれ以外に何も表示されない。バグかなにかか?
そのとき、目の前の藪がガサガサと揺れた。先程、鍛冶屋で立ったフラグを思い出す。これはヤバイな…。
藪から出てきたのは案の定、2体のゴブリンだった。2体…。2体なら倒せないことはないか…。
そう思った時に後ろの藪もガサガサと揺れる。現れたのはこちらも2体のゴブリンだった。
「くそ、囲まれた!」