第32話 VS 盗賊 その3
今月は頑張るとか言っておきながら、前回投稿から10日も経ってしまい、すみません…。
先月は一話しか投稿しなかったのだから、大進歩だくらいに思っていただけるとありがたいです…。
これからもよろしくお願いします!
トルテが初めて泳いだとは思えないスピードで盗賊に斬りかかる。しかし、所詮初めて泳いだとは思えない程度だった。盗賊はまるで魚のような速さで泳ぐことができる。盗賊を斬るにはあまりにも遅すぎた。盗賊は、その斬撃を軽々と躱して、水の弾丸を大量に作り出す。それをトルテは、力技で弾き返した。
一見、互角にやりあえてるように見えるが、トルテは既に限界まで追い込まれていた。盗賊は、水中でも呼吸ができる。しかし、トルテは水面まで上がらなければ、呼吸することができない。
今は互角でも、息が切れた時点でトルテには大きな隙ができる。そして、そしてその瞬間はじわじわと迫ってきていた。
遂に息が限界に感じたトルテは全力で盗賊に斬撃を放ってから水面へと向かう。しかし、その斬撃を楽々躱した盗賊は、その行動を待っていたかのように大量の水の弾丸を放つ。トルテは死を覚悟した。
しかし、その弾丸は途中で水の壁に阻まれる。ゴブパールの回復魔法により復帰したユウがゴブパールと共に水の壁を作り出したのだ。
しかし、水の壁は非常に燃費が悪い。相手は水の弾丸を撃ち出すだけなのに対し、こちらは全面を守らなければならないからだ。このままではジリ貧で敗れてしまうのは明らかだった。
そのため、ゴブパールとユウは全力で打開策を考える。
近接戦で奴に勝つのは間違いなく無理じゃろうな…。となると、魔法などの遠距離戦で倒すしかないのじゃが…。水魔法の熟練度では相手の方が上回る。相手の魔力がなくなってこの結界が解けることはまず望めぬし…。
ならば、ご主人様の能力で倒すしかないのじゃが…。新しい魔物を創り出すには残り魔力が足りないじゃろう…。
サムライゴブリンは陸上なら戦えるじゃろうが、水中じゃとどうしようもないじゃろうし、メタモルフォーゼスライムを使っても、あれは能力まではコピーできないみたいじゃからな…。あれで儂らをたくさんに増やして、相手を撹乱するのもありかもしれんが、それでも相手に攻撃を通す手段が何もない以上、不利なのは何も変わらぬ…。
残っている攻撃手段になりそうなのはオイルスライムだけじゃな…。水の中でも風魔法で空気さえ送りこめれば、火くらいなら点けれそうじゃが、残念なことに油は水よりも軽い…。仮に火をつけることができたとしても、盗賊ではなく、儂らが被害を受けてしまいそうじゃ…。オイルスライムを下まで沈める方法はなさそうじゃし…。
となると、この勝負は既に詰んでおるか…。
ゴブパールは、この戦いに勝ち目はないという結論に達する。そして、ユウの方を見てゆっくりと首を振った。この戦いどう頑張ろうと儂らの負けじゃ、と。
しかし、その先にいるユウの瞳は何一つ諦めていなかった。むしろ、まるで勝利を確信しているかのようだった。まだこの手があったか、ユウはニンマリと悪い笑みを浮かべる。
そしてジェスチャーで、しばらく時間を稼げ、とゴブパールに伝えると、一体の魔物を召喚した。
割と、いいところですが、このままだと魔王到着が遅れてしまうので、次回は魔王目線のストーリーを書きたいと思います。
今月中に書けるように頑張ります…。




