第29話 ギドVSゴーレム×3
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ギドは、少し走ると後ろを振り返り、小さくなっていくトルテたちの背中を見送った。
ギドはトルテの親、キルドを除くと村で一番の強者である。トルテでは手も足も出ないほど強い。しかし、ユウたちから事前にこのゴーレムに魔法があまり効かないということを聞いていた。魔法にも物理にも強いゴーレム。1体ならばともかく3体を相手にするとなると、ギドが勝てる見込みはごく僅かしかなかった。
「絶対死ぬなよ…。トルテ…。」
友人から守るように頼まれた少女の未来を祈りながら、ギドはゴーレムに備える。ゴーレムとの距離は少しずつ縮まっていた。死ぬ覚悟は出来ている。しかし、死ぬつもりは微塵もない。
ゴーレムがついにギドの元へとたどり着いた。一瞬戸惑ったかのように見えたが、敵だと認識したのかゴーレムたちは一斉に襲いかかる。
ギドは、持っていた大剣を大きく振り回す。ゴーレムたちを辛うじて押し返すことに成功した。
(押し返すことが出来た…?思ったよりゴーレムが強くなかったのか…?)
ギドはふと疑問に思う。自分よりも強かったキルドはゴーレムたちによってやられたのだと思っていたからだ。もし違うとなれば、盗賊にやられたのか、あるいは魔王にやられたのか、それとも別の原因があったのか。トルテたちが危ない可能性も考えられる。
ギドは、地魔法を使用し、ゴーレムたちのバランスを崩す。ゴーレムたちに大してダメージはないものの、大きな隙を作り出すことができた。
ギドは大きく振りかぶり、ゴーレムに斬りかかる。ゴーレムは防御態勢を取り、核を守ろうとしているが、これだけ威力を込めれば破壊出来るだろう。
「まずは一体!」
しかし、突如として横からの危険を感じ、咄嗟に回避する。ギドがついさっきまでいたところをロケットパンチが通り過ぎていった。恐らく直撃しても即死はしなかっただろうが、それでもダメージを受け、今度はこちらが大きな隙を作ってしまっただろう。ギドは冷や汗をかく。
しかし、その間にゴーレムたちには体勢を立て直されてしまった。
1対3では不利だ。本来なら1対1を3回やった方がいいのだが、敵を切り離すことは出来そうにない。
そのようなことを考えていると、ゴーレムたちが妙な動きをし始めた。なにやら変形をしているようだ。
ユウが見たらそれが、合体だと気づいただろうし、オサムがいたらさらに大きな反応を示しただろう。カンナがいたらそれを冷たい目で見ていただろうが。しかし、この世界ではゴーレム自体稀であり、ロボットの合体などという文化はない。それでもギドはこのまま放っとくと面倒くさそうな予感を感じていた。
ギドはゴーレムの元へ急いで駆け寄り、攻撃を放つ。しかし、相手に決定打を放つには至らなかった。
ギドの攻撃は実らず、ゴーレムたちの合体は完了した。
「なんだこれは…。」
大きさは巨大になっており、能力も恐らくアップしているだろう。しかし、実はそれよりも厄介なのは核が3つ存在していることだ。
巨大ゴーレムが動き始める。動く速度は合体前よりも速く、ギドの後ろへと回りこまれる。ギドてはギリギリでしか反応することができず、ゴーレムのパンチをかわすのが精一杯だった。
しかし、ゴーレムの攻撃は一撃では終わらない。ゴーレムの攻撃がギドへと襲いかかった。
ギドさんの設定が強すぎたので、ゴーレムを強化したら強くなりすぎた。一体どうしたらよかったのか…。更なるインフレだけは防がねば…。




