第3話 ステータスを確かめよう!その2
本日2度目の投稿。
そういう日もあります。
ま、魔王⁉︎思わず叫びそうになってしまった。
魔王って何だよ⁉︎種族魔王で職業魔王ってサボりかよ⁉︎…いや、そうじゃない。無茶苦茶ツッコみたくなったが、今ツッコむところはそこではない。とりあえず落ち着け…。俺…。
「自分のステータスを確認出来たな?それでは職業欄を見ろ。勇者の者はそこが勇者になっているはずだ。」
いや、俺の職業欄勇者どころか、魔王なんだけど…。魔王ってアレだよな…。普通勇者の敵だよな…。とりあえずこのことはバレないようにしよう。
「あっ!私勇者になってます!」
「おお!そうか!勇者の召喚は成功か!」
どうやら、環奈は勇者なようだ。ヤバいな…これ…。宿敵がすぐ近くにいるじゃん…。
「ところで、お主の名前は何という?」
「私の名前は結城環奈です。ステータスの名前欄にはカンナって書かれています!」
「なるほど、カンナか。カンナ、能力はどうなってる。」
「えっと…。HPが…61で、MPが19…。それ以外は全部20ちょっとですね…。」
周りがざわつく。やはり、環奈の能力値の高さは異常なようだ。全部の能力俺の2倍以上あるもんな…。将来敵になる可能性を考えると相当厄介だ。
「それに、究極技能…?というやつが2つあります…。」
「何と!究極技能まで持っているのか!それを持っている者は非常に稀なのだぞ!ましてや、Lv1で既に持っているとは!」
周りが更にうるさくなる。そんなに珍しいのか…。だが、究極技能の数が同じで、ステータスは2倍ってこれ勝ち目ないな…。
「Lv1だと通常HPが20で、それ以外は5〜10くらいなので、能力値もすごく高いんですよ⁉︎」
女王の補足が入る。なるほど、つまり俺のステータスは普通くらいな訳か。技能を除いては。それにしても、女王がただの補足役になってるな。それでいいのか…。女王…。
「それで、残りの2人はどうだ?」
「いえ、俺は勇者じゃありませんね。」
俺が先に答える。最後に答えるより、2番目の方が目立たないだろうし。ここで魔王だとバレたら確実に死ぬだろうからな。
「はい、俺も勇者ではありません。」
どうやら治も勇者ではないようだ。良かった…。勇者が2人とかどう足掻いても負ける。勝てる訳がない。
「そうか…。まぁ勇者が1人いただけでも上出来だ。すまないが、お主ら2人に伝えたいことがある。この国は小国が故、勇者以外の者を2人も養っておく余裕がないのだ。」
おい、それにしてはこの部屋豪華すぎるだろ!この部屋の装飾品売れば2人くらい一生暮らしていけるだろ!まぁここにずっと滞在する気は初めからないけどさ…。
「という訳でお主らには外で暮らしてもらいたい。もちろん、初期資金くらいは用意しよう。部屋を借りて1ヶ月働かずに暮らせるくらいにはな。」
そうか…。外か…。そこまで考えて1つの疑問が頭に浮かんだ。今まではそれどころじゃなくて気がつかなかった。
「外で…って、言葉は通じるんですか?俺この世界の言葉わからないんですが。」
「それについては大丈夫だ。創造主様がこの世界を作った時に、言語を設定するのが面倒だったらしくてな、別の世界から言語を借りてきたのだ。それが日本語だったという訳だ。」
ん?何故創造主は日本語を選んだんだ?もっと他にいい言語あっただろ…。それに現代語と昔の言葉ってだいぶ違うと思うんだが…。
(作者の設定雑すぎんだろ…)
治が何かつぶやいた気がした。作者?設定?意味が分からん…。