第25話 番外編 オサム編 後編
オサム編後編の投稿です。あれ?オサム編なのに後半大してオサム出てきてない?
それでもオサム編のはずです。
「なぁなぁ〜…。聞いてくれよ。今日色々大変でよ〜…。」
「はいはい、どうしました?奥さんにでもフラれましたか?」
「いや、女房が出ていったのはもう半年も前だって、その時も愚痴ったじゃねーか…。まぁ、そんなことどうでもいいんだけどよ〜…。」
どうでもいいのかよ…。全然どうでもよくないだろ…。むしろ、お前の話の方がどうでもいいだろ!
オサムは、心の中でツッコミながらも、何も言わずに列に並び続ける。列の後ろの方から「遅せーぞ!」「早く進みやがれ!」というような罵声が聞こえ始めた。冒険者にははっきりとものを言う性質の人間が多いのだが、オサムは日本人という影響もあってか、わざわざ叫ぶ気にはならなかった。
「それがよ、昨日変な格好をしたゴブリ──────からな、後を─────────ってったらな──」
周りがだんだんうるさくなってきて、内容が聞こえなくなってきた。内容などどうでもいいから早く進めよ、と思っているオサムだが、変な格好をしたゴブリン(?)の部分は妙に気になっている。
「冒険者さん!その話は本当ですか⁉︎」
突然、受付嬢が大声を上げた。一瞬、ギルド内が静かになるが、またうるさくなり始める。
「冒険者さんじゃなくて、俺には────ていうちゃんとした─────るんだが…。あぁ、本当だぜ?」
「本当にゴーレムだったんですね⁉︎木かなんかと見間違えたんじゃありませんね⁉︎」
受付嬢の一言でギルド内が再び静かになる。ところどころから「ゴーレム…?」「マジで…?」というような声が聞こえてくるが、その程度だ。
「木かなんかと見間違えたんじゃないかって、木が追いかけてくる訳がないだろ〜?あぁ、間違いなくゴーレムだったよ。それがどうかしたのか?」
一応、追いかけてくる木の魔物として、トレントがいるが、この森には生息しておらず、どちらにしても大騒ぎだ。
「ゴーレムなんて後衛職数人でコアを撃ち抜けば、被害なしで倒せるんじゃないのか?何が問題なんだ?」
冒険者は未だに何が大変なのか、わかっていない様子で受付嬢に話しかける。周りの冒険者からはこいつ頭弱すぎない?というような苦笑が聞こえる。
「ゴーレム単体ならば、被害はそれほど大きくありません。しかし、ゴーレムがいるということはゴーレムを生み出した何者かがいることになります。大抵はデーモンか何か…。デーモンだったとすると、この街の冒険者総力を挙げても倒せるかどうか…。」
その後、ギルドの上位層の中で会議が行われ、この街のギルド創設以来初めての緊急依頼が発行されることになる。
集まった冒険者は、この街のDランク以上全員計12名と、Eランク1人。オサム。
オサムは、引退前Cランクだった試験官を半殺し(事故)にしたことにより、推薦され、緊急依頼に集められることになった。
その後、彼らはゴーレムの痕跡を追い、トルティーヤ村へとたどり着き、最終的には魔王ルーチェと相対することになるのだが、それはもうすこし後の話である。
(※途中、このままじゃせっかくのオサム編なのにあまり出番がなくなるとまずいということで、オサムが大暴れしましたが、それは全て省略しました。)
つい勢いで魔王ルーチェ登場フラグを立ててしまった…。
すでに全員生存フラグを立てているはずなのにどうしよう…。
という訳で、次回からは番外編カンナ編を行う予定です。
困った時は勇者に頼もう!
次回更新いつになるかわかりませんが、よろしくお願いします。




