第23話 盗賊のところに向かおう!
更新遅くなってすみません…。
最近忙しいので、しばらく(1ヶ月強)更新ができない可能性があります。
次回から一時的に現在のオサムの状況について書くつもりです。
ユウたちは、メタスラの後を隠れながらついて行く。メタスラはレベルが1なので、速度のステータスは非常に低い。そのため、ユウたちは隠れながらでも簡単について行くことができた。
しばらくそのままついて行くと、ゴーレムが1体茂みに隠れているのを見つけた。恐らく、周りの様子を隠れて監視しているのだろう。ゴーレムはトルテ(に変身したメタスラ)の方に注目しているので、ユウたちは反対側からバレないように通り過ぎていく。
そのしばらく先にはゴーレムが3体隠れているのを感じる。恐らく盗賊はトルテが索敵スキルを持っているのを知らないのだろう。茂みに隠れているのがバレているとも知らずに未だに隠れ続けているゴーレムの姿はかえって滑稽である。
そのまま走り続けていると、ゴーレムたちが一斉にメタスラに襲いかかった。ゴーレムが初めに隠れていた茂みの後ろをユウたちはバレないように通り過ぎる。ゴーレムたちは、トルテ(に変身したメタスラ)に気を取られていて気づいていない!馬鹿なのだろうか、とツッコミたくなってしまうが、恐らく主人に命令されている内容は、トルテが来たら襲いかかれというものだったので、仕方ないのだろう。ゴーレムは主人の命令に忠実なのだ。
ちなみに、ユウからメタスラに与えた命令は「囮になれ」である。メタスラには事前に分裂させていたので、遠慮なく囮に使うことができたのだ。
現代日本でこんな命令をしていたら、動物愛護団体から抗議が来そうだが、ここは異世界であり、命についてそこまで重く見られてはいない。それ以前に、スライムは一般的に知能を持たないので、ほかの動物と同じように扱われることはないだろうが…。
しばらくして、ゴーレムたちがメタスラを倒せたときには、ユウたちはもうそこからだいぶ離れたところにいた。この先しばらくゴーレムが隠れていないことがわかっているので、ユウたちはスピードを上げて走っている。
ゴーレムたちは、倒したトルテ(何度も言うが、実際には変身したメタスラ)が水になってしまい、混乱しているようだ。しかし、急にゴーレムたちがユウたちのいる方向を向き、走り始めた。実際には、ユウたちを見つけた訳ではなく、盗賊に指示を聞こうと思っただけだが、ゴーレムの指示待ち人間的な性質が完璧に役に立った瞬間である。
「くそ、ゴーレムたちが動き始めたか。」
ゴーレムたちが動き始めてすぐ、ユウたちもそのことに気づく。耐魔ゴーレム1体でも苦戦したのだ。耐魔ゴーレム3体相手だとかなり厳しいだろう。
「ここは俺が引き受けよう。ユウ、トルテを頼んだぞ。」
ギドは、方向を変えて、ゴーレムたちがいる方向に走り始める。
この中で一番強いのはギドである。ユウだと、耐魔ゴーレム3体相手に時間稼ぎすらできるか怪しかったため、この対応は正解であった。
トルテがとっさにギドを引き止めようとするが、ユウがそれを止めた。
「ここはギドに任せるぞ。」
「でも、さすがのギドさんでもゴーレム3体が相手だと…。」
「どうせ俺たちがいたところで1体を引き受けるのが精一杯だ。前回使った石油燃料の不意打ちがまた通用するとは限らない。」
トルテは未だに不安そうだが、ギドを引き止めるのを諦めたようだ。
「俺たちの目的は盗賊を倒すことだ。もし、倒すことが出来なければギドの努力も水の泡になる。」
ユウたちは、前を向いて走り続ける。しばらくすると、索敵範囲に盗賊を捉えた。少しずつ盗賊のアジトが近づいてきているようだ。2人は気をいっそう引き締める。
ユウはゴブパールを召喚する。
「おぉ、盗賊を倒してしまうまで呼び出されないかと思ったわい。」
「悪い悪い。何度も呼び出したり、戻したりするのは面倒だろ?」
ゴブパールは、軽口を叩くが、目はとても真面目だった。それに対して、ユウも軽い冗談で返す。
戦いの時が一刻一刻と近づいていた。




