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魔王は正義か悪か  作者: アンベル
第2章 トルテ編 盗賊の支配する村
22/33

第21話 トルテに追いつこう!前編

途中から盗賊目線の話をやります。

というか、今回はそっちがメインなので、特にトルテを追いかけたりしません。

 周りを埋め尽くしていた光が晴れると、風景はガラリと変わっていた。地面は岩に覆われていて、少し離れたところには崖が見える。少し転移するところがズレていたら危なかったのでは…と思いながらゴブパールの方を見ると、ゴブパールも崖の方を見て、冷や汗をかいていた…。ガチで危なかったのか…。


 周りの状況を把握したユウは、索敵スキルを用いて周りにだれかいないかを確認する。


 索敵スキルは索敵と書いてあるが、実際には敵だけでなく、周りにいる生物の位置を把握することができる。その生物の名前などは流石にわからないが、それが魔物か人か、自分に対して敵意を持っているか程度ならなんとなくわかるという非常に便利なスキルである。さらに、通常、魔物の種類を見分けることは難しいが、ゴーレムやスライムなど、特殊な材質(?)で出来ている魔物なら判別することができた。


 そのため、索敵スキルを用いることで、トルテの位置を把握することができた。トルテの近くにゴーレムがいる。これはすぐに向かった方が良さそうだ。ちなみに、盗賊のいる位置は把握できなかった。恐らく、索敵範囲の外にいるのだろう。どうやら、転移した位置は盗賊のアジトからだいぶ離れた位置のようだ。まぁ、盗賊のアジトに直接飛ばされても困るのだが…。


「トルテ殿は見つかったかの?」

「あぁ、ここからもう少し登ったところにいるみたいだ。だいぶ先にゴーレムもいる。」

「早くトルテ殿に追いつかねばならんのぅ…。」


 俺たちは、トルテのいるところを目指して、山を登り始めた。


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 〜盗賊side〜


 ルーチェ(魔王)様にもらったゴーレムは非常に優秀だ。物理に強いというゴーレムの性質を活かしつつ、さらに魔法にも強くしてある。そして、命令に従順で、私と視覚を共有することまで出来た。

 唯一の問題があるとしたら、命令に従順すぎるが故に、不測の事態に陥ると、自分で判断をすることなく、私の元に指示を仰ぎに来ることくらいだろう。

 先日はそのせいで、少女を仕留め損なってしまった。まぁ、その少女ももうすぐ仕留めることができるのだが…。

 アイツを逃がしてしまったときは焦った。ルーチェ(魔王)様からの命令を遂行できないかもしれないと…。

 しかし、次の日には、アイツが謎の冒険者を連れて村の前に現れた…!惜しくも、ルーチェ(魔王)様から頂いた耐魔ゴーレムのうちの1体を倒されてしまったが、アイツは村の中に入っていった…!

 そして、アイツはこの山に1人でやって来た…!飛んで火に入る夏の虫…!今、私の運は最高だ!誰も助けに来られないようにアイツを山の奥まで誘導して捕らえる!ルーチェ(魔王)様もきっとお喜びになるだろう!


 ついさっき少女が、隠れているゴーレムの前を通過したことを確認した。もう少し行ったところにゴーレムを3体隠れさせてある。


 少女が例のポイントに近づいて来た。間違いない。トルテという少女だ。


 トルテが、ちょうどあるポイントにたどり着いたとき、ゴーレムが三体襲いかかった。ゴーレムにはトルテを殺さないように伝えてある。怪我をすることはあっても死なせることはないだろう。


 トルテは、いきなり飛び出して来たゴーレムに驚きながらも剣を抜き、抵抗しようとする。トルテが振った剣は、あっさりとゴーレムの腕に弾かれる。そこにゴーレムが殴りかかる。トルテはそれを剣を使って防ぐも、その剣は()()()()()()()


 盗賊はその現象に疑問を抱いた。トルテが硬化スキルを用いているのを事前に見ているからだ。


 盗賊が考えている間にも、ゴーレムはトルテに襲いかかる。ゴーレムの拳がトルテにぶつかった瞬間、トルテはまるで水になったかのように溶けてしまった。

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