第17話 トルティーヤ村に到着しよう!
今回でようやくトルティーヤ村に到着します。
新キャラが2人登場です!
さて、この炎をどうするか…。とりあえずゴブパールを叩き起こすことにする。ゴーレムに殴られたといっても、1発だから命には影響ないだろうし、減っているのはMPじゃなくてHPだ。ほとんど何もしてないのに、こいつのレベルが上がるのは許せない。火を消してもらおう。予定していたお礼も兼ねて。
「おい、ゴブパール。起きろ。」
反応がない。蹴ってみる。若干、トルテが引いている気がするが、気にしない。
「おい、ゴブパール!さっさと起きろ!」
「いきなりけが人を蹴るとは…。ご主人様の常識はどうなっとるんじゃ…。」
「常識…?魔物を見かけたら普通攻撃するだろ?そんなことはいいからさっさと火を消せ。」
ゴブパールに火を消させる。初めのうちは火をつけたのはご主人様だから、火はご主人様が消すべきだとか言っていたが、なら放置するかと言うと、諦めた様子で消火活動を始めた。
「はぁ…。何とか火を消し終わったんじゃが、MPはこれで全部使いきったわ…。」
「よし、消火できたんなら大丈夫だ。トルテ、村に行くぞ。」
「はぁ…。ゴーレムとの戦いのときはいい人かと思いましたが、まさかこういう人だとは…。」
トルテはなんか失望したような顔で、俺の方を見て、黙って歩き始める。
数分歩くと、村が見えてきた。なんか騒がしいな…。どうせあの火が原因だろうけど…。
いきなりトルテが走り出す。トルテはとある大男の前に行くと、その大男に抱きついた。
「ギドさん!」
「おぉ!トルテ!何故戻ってきた?今お前は盗賊に狙われていて危険なはずだ…。」
すると、大男(ギドと言っていたか?)は歩いて近づく俺とゴブパールに気づいたようだ。
「魔物⁉︎いや、人が隣にいる…。魔物使いの類か⁉︎」
「まぁそんなところだ。」
「こちらの方はユウさんで、その隣にいるのはユウさんの魔物のゴブパールさんです。逃げてる途中に出会って助けてもらいました。」
トルテが俺のことを説明する。
「なるほど、トルテが世話になったようだ…。私はトルテの叔父で名をギドという。」
へぇ…。トルテの叔父だったのか。いきなり抱きついたりするから父親かなんかだと思ったよ。その辺は日本との文化の違いなのだろうか…?
「あぁ、さっき紹介されたユウだ。よろしく頼む。」
「盗賊に見つかると面倒だ。とりあえず、私の家に来るといい。トルテ、お前の弟のキーンもそこにいるぞ。」
「キーン!忘れてた!キーンも無事なんですね?」
おい…。忘れてたって…。弟のことを忘れないでやれよ…。
「あぁ、キーンも無事だ。何故だかわからないが、盗賊はお前のことだけを狙っているらしい。キルドの行動に対する見せしめなら、キーンも狙われるはずなんだがな…。まぁ狙われないに越したことはない。」
俺たちは、ギドに案内されて家に入っていく。念のため警戒しているが、敵らしい気配はないから恐らく罠ではない。大丈夫だろう。
俺たちは、ギドに案内されて部屋に入っていった。割と綺麗な洋風の部屋だ。中央には大きなテーブルが置かれていて、その周りに計8脚の椅子が置かれている。その内の1脚には1人の少年が腰掛けて本を読んでいた。金髪の少年で、顔には幼さが残り、可愛い系の印象だ。12か13歳ぐらいだろうか。
その少年は、トルテの顔を見ると、難しそうな本を置き、トルテの方に駆け寄った。
「お姉ちゃん!無事だったんだね!」
「あぁ、大丈夫だ。キーンも元気そうでよかった。」
トルテはキーンよりも落ち着いているが、顔はとても嬉しそうだ。
「ところで、そこの人は誰?隣にいるのは魔物だよね?」
「こちらの方がユウさんで、その隣の魔物がゴブパールさんだ。途中で助けてもらった。」
「へぇ、ユウさんっていうんだ。魔物使いなんて珍しいね♪初めてみたよ!」
「確かに冒険者以外ではまずありえない上に、冒険者でもかなり稀な職業ですからね。」
魔物使いってそんなに珍しいのか…。魔王よりは珍しくないだろうけど…。それなら、これからなるべくゴブパールは異次元にしまっといた方がいいかもな。
「ねぇねぇ、ユウさんって何ランクなの?」
ランク…?何の話だ?
「それ以前にご主人様は冒険者ではないぞ。キーン殿。」
ゴブパールが代わりに答える。そうか、この世界の冒険者にもランクというものがあるのか。詳しく聞いてみよう。
「あぁ、俺はただの旅人だ。ところで、冒険者のランクというのはどういうシステムなんだ?」
「へぇ、魔物使いだっていうから冒険者かと思ったよ。冒険者のランクっていうのはGからSランクまであって、一応その上にSSランクっていうのがあるんだって。だけど、SSランクに認められた人は今までにエヴァンゲルドさんとガスパールさんしかいないみたいだよ?まぁ、それも何百年も前の話らしいから、今はいないんだけどね?」
なるほど、エヴァンゲルドにガスパールか。これが何かの小説だと絶対後々出会うことになるパターンだな。気をつけなければ。
なんか重要そうな人物の名前が明らかになりました。忘れてなければ、だいぶ後に登場する予定です。忘れてなければ(2回目)。




