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魔王は正義か悪か  作者: アンベル
第2章 トルテ編 盗賊の支配する村
16/33

第16話 VSゴーレム その3

ゴーレム戦ついに決着です!

更新遅くなってすみません…。

しばらくしたら、現時点の登場人物まとめとステータスを掲載します。

 くそ、カスタムゴーレムでは耐魔ゴーレムには敵わないか…。追加要素を改造ではなく、格闘家かなんかにしとくべきだったのか…?いや、格闘家にしてもレベルが1だと勝てないか…。まさか、ゴブパールは俺に、逃げろと伝えようとしたのか…?どちらにしても、あいつから逃げ切るのは無理そうだ。その前に殴られて死ぬ…。


 ユウが考えごとをしている間に、耐魔ゴーレムが動き始める。サムライゴブリンはユウと耐魔ゴーレムの間に移動する。すでに、稼げと言われていた時間は経っているが、ユウ(ご主人様)が攻撃を受けることがないようにという考えだろう。


 ゴーレムはサムライゴブリンを殴って倒そうとする。サムライゴブリンは、一発目を躱し、二発目を無心剣(カウンター)で受け流して、ゴーレムに斬りかかる。一瞬バランスを崩すゴーレムだが、サムライゴブリンの斬撃によるダメージはなく、次の一撃はサムライゴブリンに命中(ヒット)し、サムライゴブリンは奥の木に叩きつけられる。

 ゴーレムは、次はお前だというように、ユウの方を見る。そのとき、トルテがなんとか起き上がり、ゴーレムに斬りかかった。相手の核を狙うように振り下ろされた一撃をゴーレムは腕で弾き、トルテに攻撃を仕掛ける。


 トルテは先程のゴーレムの攻撃ですでにHPが減少しているだろう。この攻撃を喰らえば、死にはしないかもしれないが、かなり危険な状況である。


 ユウは、目の前で人が殺されようとしているのをただ見ていることはできなかった。ユウは、反射的に飛び出し、ゴーレムのパンチを受け流そうとする。しかし、完全に受け流すことは出来ず、剣は弾き飛ばされ、手の届かないところに行ってしまう。なんとかトルテは脱出できたようだが、ユウは、次の一撃で草薮まで吹き飛ばされた。

 残りのHPは40ちょっと。あと1発は喰らっても平気だが、あと2発喰らうとマズイ。


 だが、ユウはさっきのゴーレムの動きから耐魔ゴーレムの弱点、ゴーレムを倒す方法についてのヒントを得ていた。


 耐魔ゴーレムは、圧倒的な防御力と魔法への耐性があり、なんとかしてそれを上回る攻撃力を出すことを今までは考えていた。しかし、ついさっき、ゴーレムはトルテの()()狙った攻撃を()()弾いたのだ。今までにもゴーレムはトルテの攻撃を喰らったが、大してダメージを受けている様子はなかった。もし、核が腕と同じだけの防御力を持っているなら、わざわざ()()防ぐ必要はなかった筈だ。つまり、耐魔ゴーレムは核の防御力はそこまで高くない筈だ。

 実際に、耐魔ゴーレムは今まで核に直接攻撃を受けたことはなかった。初めのゴブパールの不意打ちですら、防御力の高い背中で受けたのだ。

 相手が核を守ろうとする以上、核を攻撃するのは難しいが、なら核を守りきれないほどの範囲攻撃を放てばいい。

 今使える手札は、俺とトルテ、そしてあと2枚。()()、これを意図して作ったモンスターではないが、手札としては十分だ。


「トルテ。防御に専念したら、どれくらい時間を稼げる?」

「先程、回復薬を飲んだので、硬化技能(スキル)を使えば、3分くらいなら。」


 回復薬というアイテムがあるのか…。当たり前といえば当たり前だが、今まで存在を忘れてたな。いや、今はそれどころではない。


「じゃあ頼む。」


俺は、トルテに(時間稼ぎ)を頼み、例のアレ(オイルスライム)を召喚する。


「おい。石油(オイル)燃料(スライム)!今から出来る限り分裂をしろ。」


石油(オイル)燃料(スライム)からは返事がない。いや、スライムが話すことが出来ないだけだと思うけど。


トルテがゴーレムの前に立ちはだかる。ゴーレムは殴りかかってくる。トルテはそれを剣で受け止める。受け止めたとしても、ゴーレムのパンチの衝撃はモロに喰らっているはずだが、トルテは吹き飛ばされる様子もない。

その理由は、先程トルテが言っていた硬化スキルである。硬化スキルの弱点は移動が出来ないということだ。この弱点は非常に致命的だが、その分、効果は普通の技能(スキル)を上回る。

硬化スキルの効果(別にダジャレが言いたかった訳ではない)は名前の通り、硬くして防御力を上げることが出来る能力だが、それは自分に触れているものにもかけることが出来る。トルテは自分の地面を固くすることで吹き飛ばされることを防いだのだ。

トルテがゴーレムを止めている間に、石油(オイル)燃料(スライム)は大量の分裂を完了する。


「今だ!石油(オイル)燃料(スライム)!一体を残して、ゴーレムにまとわりつけ!」


ゴーレムが大量のオイルスライムに埋もれていく。ゴーレムは何とかしてオイルスライムを引き剥がそうとするが、スライムは半液体状であるためにうまくどかすことが出来ない。


ゴーレムが、オイルスライムと格闘している間に、俺は最後の仕上げの準備をする。俺は、火魔法を使うことができないので、光魔法を使う。


「ライトニング」


俺は、光線を魔法で生み出し、ゴーレムの方に向ける。光線は、石油(オイル)燃料(スライム)に引火し、激しく燃え上がった。キャンプファイヤー、いや、どちらかというと山火事という方が近いような燃え方だ。


「決まった。」


ゴーレムが起き上がって来ないことを確認した俺はガッツポーズをする。しかし、トルテは不安そうに俺の方を見ている。


「どうした?不安そうな顔をして?」

「いや、炎が周囲の木々に燃え移ってるんですが、大丈夫かと思って…。」

「………あ。」


全く考えてなかった。水魔法は覚えているが、MPはそれほど余ってなく、この大きさの炎を消すにはレベルが足りない。結局最後は全く決まらなかった。


究極(アルティメット)技能スキル一致団結(チームワーク)」の効果でカスタムゴーレムとトルテの能力の一部を獲得しました。】

【トルテのレベルが12から13に上がりました。】

【賢者ゴブパールのレベルが5から6に上がりました。】

【サムライゴブリンのレベルが3から4に上がりました。】

石油(オイル)燃料(スライム)のレベルが1から4に上がりました。】

【カスタムゴーレムのレベルが1から2に上がりました。】

究極(アルティメット)技能スキル一致団結(チームワーク)」の効果でトルテ他4名の能力上昇分の一部を獲得しました。】

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