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魔王は正義か悪か  作者: アンベル
第2章 トルテ編 盗賊の支配する村
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第15話 VS ゴーレム その2

追記:固有(ユニーク)技能(スキル)特殊(スペシャル)技能(スキル)に変更しました。(同じ種類の固有(ユニーク)技能(スキル)を持っている人が複数人出そうだったので)

 ゴブパールが何かを俺に伝えようとするが、ゴーレムの攻撃の方が少し早かった。ゴーレムの拳がゴブパールにぶつかる。ゴブパールはまるで、紙切れのように吹き飛ばされた。近接戦を得意とするトルテでさえ、防ぎきれなかった拳である。魔法職のゴブパールが吹き飛ばされたのは仕方のないことである。


 くそ、どうすればいい。ゴブパールは一体何を思いついたんだ…。


 ゴブパールを倒したゴーレムが俺に襲いかかってくる。俺は咄嗟に横に跳び、回避した。


 ゴーレムをどうやったら倒せるか…。俺の攻撃も魔法も間違いなくあいつには効かない。そうなると、使える俺の武器は…。


 ゴーレムが俺の方向を向く。今にも突っ込んできそうだ。そして、こいつが突っ込んできたら俺はほとんど耐えることも出来ずに倒れるだろう。


 俺はサムライゴブリンを召喚する。


「1分稼げ。」

「承知。」


 ゴーレムがサムライゴブリンに殴りかかる。サムライゴブリンはその拳を刀の上を滑らせるという形で受け流した。特殊技能(スペシャルスキル)無心剣(カウンター)」だ。

 しかし、サムライゴブリンは反撃をすることなく、ゴーレムの攻撃に備える。サムライゴブリンにされた命令は「倒せ」ではなく、「時間を稼げ」だからだ。もっとも、ここでサムライゴブリンが攻撃をしたところで、核を攻撃することはできないため、これが最善手であった訳だが…。


 ただし、ゴーレムは想像よりも早く体勢を立て直した。拳を受け流されたことでバランスを崩したが、すぐに立ち上がる。


 特殊技能(スペシャルスキル)無心剣(カウンター)」の弱点は、相手の攻撃にタイミングを合わせなければならないことである。それには物凄い集中力を必要とし、相手が少しフェイントをかけるだけで、難易度は格段に跳ね上がる。


 ゴーレムはその弱点に気がついたのか、パンチを繰り出すと見せかけ、キックを繰り出す。しかし、サムライゴブリンの方が一枚上手であった。サムライゴブリンは初めから無心剣(カウンター)を使おうとはせずに、後ろに下がることで攻撃をかわした。


 刀というのは剣とは違う。剣のように力強く打ちあうと折れてしまうことがあるのだ。そのため、サムライゴブリンは相手の攻撃をなるべく躱すようにしていた。

 このタイミングで、サムライゴブリンは風魔法を唱える。サムライゴブリンが、昨夜の特訓によって覚えたものだ。サムライゴブリンが使った風魔法は、普通の風魔法とは違う。通常、風魔法は風刃を生み出し、敵を切り裂くために使う。だが、サムライゴブリンは風刃を作ることなく、ただの強風をおこした。

 ゴーレムは体勢を崩す。元々バランスは良くない上に、蹴りを放ったために片足。そこに強風が吹いたのだから無理もない。


 もうすぐ30秒。1分稼げることはほぼ確実。その油断が失敗だった。サムライゴブリンは、そのゴーレムが遠距離攻撃手段を持っていないと思っていた。念のため、魔法には警戒していたようだが、魔法以外の遠距離攻撃には無警戒だったのだ。おそらく、この攻撃を事前に予測できるとしたら、ゴブパールのみだっただろう。ゴーレムがこのような攻撃手段を持っていることを(ゲームで)見たことがあるユウですら、この攻撃方法を失念していたのだから。


 ゴーレムは倒れている状態で、パンチを放ったのだ。もちろん、ただのパンチではなく、空飛ぶパンチを。ロケットパンチだ。


 サムライゴブリンは焦った。もし、ロケットパンチが自分の方向に飛ばされたのだったら、なんとかなっただろう。倒されるのは自分だから。ゴーレムはユウの方に向かってロケットパンチを放ったのだ。


 ロケットパンチがユウに迫る。間違いなく避けることのできない距離である。しかし、ユウの表情はやけに余裕だった。


無心剣(カウンター)


 ユウは無心剣(カウンター)を使うのが初めてである。無心剣(カウンター)はタイミングを合わせるのが難しいので、決して使い勝手のいい技能(スキル)とは言えない。しかし、ロケットパンチのタイミングを計るのは簡単だった。フェイントをかけることが出来ないからだ。


 ユウは、あっさりとロケットパンチを後ろに受け流してみせて、一言だけ呟いた。


「実行」


 究極(アルティメット)技能(スキル)魔物創造(モンスタークリエイト)」を実行したのだ。ユウにしか使うことの出来ない、圧倒的な力を持つ武器。ユウは、魔物創造(モンスタークリエイト)によって、ゴーレム種を生み出すことで、耐魔ゴーレムに対抗することを考えた。それに追加した要素は改造だ。ゴーレムに色々な兵器を装備させるのってカッコいいじゃないか。非常事態とは言っても、ユウはそのロマンを捨てることは出来なかった。

 創り(生み)出されたカスタムゴーレムは、ご主人様(ユウ)の指示を待つ。それに対して、ユウはただ一言命令を下す。


「倒せ」


 その言葉を聞いた瞬間、カスタムゴーレムは耐魔ゴーレムに殴りかかる。しかし、耐魔ゴーレムは大してダメージを受けた様子はなく、あっさりとカスタムゴーレムを吹き飛ばしてみせた。

 創り(生み)出されたばかりのカスタムゴーレムは、耐魔ゴーレムを倒すにはレベルが低すぎた。

ゴブパールが伝えようとした手段は魔物創造(モンスタークリエイト)ではありませんでした。

別にこのゴーレムはボスキャラとかじゃないんだけど、こんなに時間かけてて大丈夫だろうか…。

主人公強化せねば…(笑)

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