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魔王は正義か悪か  作者: アンベル
第2章 トルテ編 盗賊の支配する村
12/33

第12話 少女の話を聞こう!前編

思いつきでネタを入れてたら1話に入り切らなくなったので前編後編に分けます。


追記:固有(ユニーク)技能(スキル)特殊(スペシャル)技能(スキル)に変更しました。(同じ種類の固有(ユニーク)技能(スキル)を持っている人が複数人出そうだったので)

「さて、こいつどうするか…。」

「起きるまで下手に行動する訳にはいかんのぅ。ここはしばらく休憩するのがいいのではないかの?」

「なんでお前は嬉しそうなんだよ…。休憩するから、お前は三ッ星ゴブリンのレベル上げて来いよ…!」


 ゴブパールが何を言っているんだ、というような顔をする。


ご主人様(マスター)なら、魔物(モンスター)創造(クリエイト)で燃料の1つや2つ作り出せるじゃろ…。燃料なら火加減の調整も難しくないじゃろうし、火を使った料理も作れるのではないか?」


 こいつ、絶対昨日の時点で気がついていながら言わなかったな…!この件については後でお礼(嫌がらせ)をさせてもらうか。


 俺は魔物創造(モンスタークリエイト)を使い、「燃料」という要素を付与したスライムを創り出した。


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 名前 石油(オイル)燃料(スライム)Lv.1

 種族 燃料(モンスター)

 職業 燃料


 HP 23/23

 MP 5/5

 攻撃 7

 防御 4

 魔力 5

 速度 7

 精神 5


 技能(スキル)「発火」Lv.2

 技能(スキル)「分裂」Lv.2


 [火魔法]Lv.1


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 なんだか可哀想になってきた。職業が燃料ってなんだよ…。それ職業じゃないだろ。他にもツッコミたいところはあるけど、とりあえず無視する。


究極(アルティメット)技能スキル一致団結(チームワーク)」の効果で石油(オイル)燃料(スライム)の能力の一部を獲得しました。】


 そうか、一致団結(チームワーク)があった…。

 へんな技能(もの)が付かないことを祈りながら、俺はステータスを見る。


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 名前 ユウLv.5

 種族 魔王

 職業 魔王


 HP 67/67

 MP 25/29

 攻撃 30

 防御 15

 魔力 34

 速度 18

 精神 23


 究極(アルティメット)技能(スキル)魔物(モンスター)創造(クリエイト)

 究極(アルティメット)技能(スキル)一致団結(チームワーク)

 特殊(スペシャル)技能(スキル)無心剣(カウンター)

 技能(スキル)「解体」Lv.1

 技能(スキル)「分裂」Lv.1


 [水魔法]Lv.1

 [光魔法]Lv.1


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ぶ…分裂…。無茶苦茶便利そうな技能(スキル)だけど、この技能(スキル)を持っていたら、もはや人間ではないような気がする…。うん…。いや、確かに俺は魔王なんだけどね…。



「………んっ……。ここは……?」


 下らないことを考えていたら、少女が目を覚ましたようだ。いや、別に下らないことでもないんだけど。俺は人間として大丈夫かとかって、俺にとっては無茶苦茶重要だし…。


「目が覚めたか。旅をしていたら倒れていたから、とりあえず回復魔法をかけておいた。」


 回復魔法使ったのは俺じゃないけど、ゴブパールは俺が創ったんだから、別にいいだろ。


「ありがとうございます。ところでこの魔物(モンスター)は一体…?あなたは魔物使いなのでしょうか?」

「まぁそんなところだ。」


 この少女は大丈夫そうだし、早いうちに離れておきたいな。面倒ごとには巻き込まれたくない。


「じゃあ俺はもう行くけど。」

「ちょっと待って下さい。」


 呼び止められた。少女を助けた時点でもう手遅れだったのだろうか。


「トルティーヤ村を助けて下さい。お願いします。」


 少女は泣きそうな顔で頼んでくる。トルティーヤ…。一体何の食べ物だ。


「断る。」

「えっ…?」


 回答が予想外すぎたのか少女が固まる。まぁ普通泣きそうな少女の頼みを断る人はいないよな。でも、村を助けるとかものすごく事態が大きくなりそうなので。巻き込まれたくない。なるべく避けたい。


「流石に詳しいことも聞かずに断るのは無慈悲すぎるじゃろ…。」

「詳しいことを聞いておきながら、断るのはもっと無慈悲じゃないか…?」

「もう断られることは確定なんですね……。」


 少女がさらに泣きそうになる。騎士っぽい格好でクールな見た目なのに、泣きそうになっているのが可愛い。

 ゴブパールが俺に辛辣な視線を向けてくる。ご主人様(マスター)部下(モンスター)が逆らおうとするとは。気持ち悪い。


「流石にこの状況で放っておくのは、人間としてどうなんじゃろうな…。」


 うっ…。痛いところ突かれた…。こいつ、俺が魔王になっていることを気にしていることに気づいてるな…。そんなこと言われたら放っておけないじゃないか…。今のセリフを人間ではなく、魔物(モンスター)が吐いたことについては解せないが。


「はぁ…。とりあえず話だけは聞いておくか…。助けられそうなら助けるが、助けられなさそうなら助けないけど恨むなよ?」

「わかりました。私は、トルティーヤ村の元村長の娘、トルテといいます。以前、トルティーヤ村はすごい平和な村だったのですが、半年ほど前、ゴーレムを連れた魔王と盗賊が現れました。」


 魔王…⁉︎いきなり魔王とかマジかよ⁉︎

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