第12話 少女の話を聞こう!前編
思いつきでネタを入れてたら1話に入り切らなくなったので前編後編に分けます。
追記:固有技能を特殊技能に変更しました。(同じ種類の固有技能を持っている人が複数人出そうだったので)
「さて、こいつどうするか…。」
「起きるまで下手に行動する訳にはいかんのぅ。ここはしばらく休憩するのがいいのではないかの?」
「なんでお前は嬉しそうなんだよ…。休憩するから、お前は三ッ星ゴブリンのレベル上げて来いよ…!」
ゴブパールが何を言っているんだ、というような顔をする。
「ご主人様なら、魔物創造で燃料の1つや2つ作り出せるじゃろ…。燃料なら火加減の調整も難しくないじゃろうし、火を使った料理も作れるのではないか?」
こいつ、絶対昨日の時点で気がついていながら言わなかったな…!この件については後でお礼をさせてもらうか。
俺は魔物創造を使い、「燃料」という要素を付与したスライムを創り出した。
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名前 石油燃料Lv.1
種族 燃料
職業 燃料
HP 23/23
MP 5/5
攻撃 7
防御 4
魔力 5
速度 7
精神 5
技能「発火」Lv.2
技能「分裂」Lv.2
[火魔法]Lv.1
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なんだか可哀想になってきた。職業が燃料ってなんだよ…。それ職業じゃないだろ。他にもツッコミたいところはあるけど、とりあえず無視する。
【究極技能「一致団結」の効果で石油燃料の能力の一部を獲得しました。】
そうか、一致団結があった…。
へんな技能が付かないことを祈りながら、俺はステータスを見る。
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名前 ユウLv.5
種族 魔王
職業 魔王
HP 67/67
MP 25/29
攻撃 30
防御 15
魔力 34
速度 18
精神 23
究極技能「魔物創造」
究極技能「一致団結」
特殊技能「無心剣」
技能「解体」Lv.1
技能「分裂」Lv.1
[水魔法]Lv.1
[光魔法]Lv.1
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ぶ…分裂…。無茶苦茶便利そうな技能だけど、この技能を持っていたら、もはや人間ではないような気がする…。うん…。いや、確かに俺は魔王なんだけどね…。
「………んっ……。ここは……?」
下らないことを考えていたら、少女が目を覚ましたようだ。いや、別に下らないことでもないんだけど。俺は人間として大丈夫かとかって、俺にとっては無茶苦茶重要だし…。
「目が覚めたか。旅をしていたら倒れていたから、とりあえず回復魔法をかけておいた。」
回復魔法使ったのは俺じゃないけど、ゴブパールは俺が創ったんだから、別にいいだろ。
「ありがとうございます。ところでこの魔物は一体…?あなたは魔物使いなのでしょうか?」
「まぁそんなところだ。」
この少女は大丈夫そうだし、早いうちに離れておきたいな。面倒ごとには巻き込まれたくない。
「じゃあ俺はもう行くけど。」
「ちょっと待って下さい。」
呼び止められた。少女を助けた時点でもう手遅れだったのだろうか。
「トルティーヤ村を助けて下さい。お願いします。」
少女は泣きそうな顔で頼んでくる。トルティーヤ…。一体何の食べ物だ。
「断る。」
「えっ…?」
回答が予想外すぎたのか少女が固まる。まぁ普通泣きそうな少女の頼みを断る人はいないよな。でも、村を助けるとかものすごく事態が大きくなりそうなので。巻き込まれたくない。なるべく避けたい。
「流石に詳しいことも聞かずに断るのは無慈悲すぎるじゃろ…。」
「詳しいことを聞いておきながら、断るのはもっと無慈悲じゃないか…?」
「もう断られることは確定なんですね……。」
少女がさらに泣きそうになる。騎士っぽい格好でクールな見た目なのに、泣きそうになっているのが可愛い。
ゴブパールが俺に辛辣な視線を向けてくる。ご主人様に部下が逆らおうとするとは。気持ち悪い。
「流石にこの状況で放っておくのは、人間としてどうなんじゃろうな…。」
うっ…。痛いところ突かれた…。こいつ、俺が魔王になっていることを気にしていることに気づいてるな…。そんなこと言われたら放っておけないじゃないか…。今のセリフを人間ではなく、魔物が吐いたことについては解せないが。
「はぁ…。とりあえず話だけは聞いておくか…。助けられそうなら助けるが、助けられなさそうなら助けないけど恨むなよ?」
「わかりました。私は、トルティーヤ村の元村長の娘、トルテといいます。以前、トルティーヤ村はすごい平和な村だったのですが、半年ほど前、ゴーレムを連れた魔王と盗賊が現れました。」
魔王…⁉︎いきなり魔王とかマジかよ⁉︎




