表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

プロローグ

ーーいつもと変わらない、極普通の生活がある日突然変わってしまった。


気づいたときにはもう、いつもの風景ではなく屋敷の部屋の中にいた。

高価な家具にシャンデリア、絨毯、壁紙‥……。

そして見ず知らずの男女11名。

誰もここがどこだか把握できていないみたい。いつの間に連れてこられたんだ?

俺は再び、周囲を見回していると壁紙には俺たちをからかっているような赤い文字でこう書かれていた。


『さぁーさぁーみなさ〜ん♪楽しい楽しいお茶会を始めましょう〜♪ダージリン、アールグレイ、ウバ、まだまだたくさんありますよー♪……お茶会だけでは物足りないのでとても楽しいゲームをしま〜す。ルール説明をしますのでお庭まで来てくださーい。

by暗殺うさぎ』


皆が皆、戸惑いの表情を見せている。当たり前な反応だな。

どこかわからない場所に拉致され、いきなり『お茶会を始めましょう』だの『とても楽しいゲームをしま〜す』だのわけのわからないことを書いているんだから。

俺がため息をついた瞬間、突然1人の男子が声を上げた。


「ふざけんな!!茶会なんてくだらないことをしている暇はないんだ!!俺はここから出る!!」


男子は部屋は後にして、走って行き俺たちもつられて部屋を出る。

不思議なことに出口は階段を降りてすぐのとこにあった。

普通、俺たちを閉じ込めるならこんなにも簡単な構造の屋敷に連れてくるはずはないだろう。

第一、手足を縛ったり口をふさがれたりなんてもともとされていなかったし。

まぁいいか。どうせそんなことを考えても無駄になるだけだしな。

出口から出るとそこには一本道があり、その先には鎖や鍵がついていない白くて大きな鉄門があった。

俺たちは急いで鉄門に向かい、2人の男女が叫んだ。


「よしっ!!これで家に帰れる!!」

「やったぁー!!もうここから出られないと思ったわ〜。」


男子が鉄門から出たらその時ーープシュ〜ッ………パンッ!!

目の前には噴水のように首から吹き出る血の光景、血が止まったと思うと何かが破裂したような高音とともに汚らわしい内臓がそこら辺に飛び散っていた。


「うっ……。き、気持ち悪い。」


俺は嘔吐しそうになったが、なんとか耐えた。

俺に続き、他の奴らも嘔吐したり泣き叫んだりしている。

すると、1人の女子が叫びながら石につまづき身体が鉄門から出てしまった。

案の定、その女子も首から血を出し汚らわしい内臓も飛び散っている。

連続でこんなエグい死に方されたら流石に嘔吐してしまった。


ーーーそして、俺たちの「お茶会」と言う名のゲームが始まった。


【12名中10名】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ