普段の一日はこんな感じであった
「これはなんだソラ?」
「反乱…みたいですね」
エクター王都での鎮魂の儀式の後の宴会も終わったのでウルに帰ってきた。そして城に帰って執務室でソラと歓談していると褐色の騎士ポポミンが武装したまま部屋に入ってきた。
「お前知ってたのか?」
「いえ、でも武装して入ってきたという事はそういうことでしょう」
ちょっと疑った俺が馬鹿みたいだ。ソラは何も知らなかったらしい。
「姫、もうそやつの隣に座る必要はございません」
「ポポミン?どういう理由で、王に楯突くのですか?今ならば、まだ、身分剥奪と幽閉で、済みますよ」
ソラは言葉の1つ1つを選んで丁寧に諭す様に同郷の騎士に語りかけている。
「姫、そやつを殺せば姫がこの国の支配者です」
「それはもう無理でしょうね。エクター奪還でウルファス陛下の名声は平原中に響き渡りました。今陛下を討ったとしても乱が起こるだけです。ソラヴェインが平原を治めるのは無理です。遅いのですよポポミン。討つならばこの国に来た当日にするべきでしたね。まぁウルファス陛下に勝てる筈も無いのすが」
隣に座るソラは困った笑顔で微笑んでいる。困った顔も魅力的である。
「いえ、賢明なる姫のお言葉と云えど聞けません。さっ、お退き下さい」
ポポミンは剣を抜いた。以前は弓を使っていたが今日は剣を使うらしい。椅子から立ち上がる。
「ポポミン卿、今なら忘れてやるぞ?」
「問答無用、今ならばお前の様に強い騎士でも飛ぶ斬撃で殺せる!」
確かに今は鎧を着ていないので簡単に切られてしまう。突然執務室に入ってきたので武装の準備もしていない。ソラといちゃつくのに鎧は必要ないのである。
「今の俺を倒しても恥になるだけだぞポポミン。どの道お前は俺の家臣に殺される」
「ふん!命が惜しいか」
「惜しいな。可愛いソラを初めて俺の妻たちを遺して死にたかない」
「知った事か!喰らえ『飛翔剣』!」
ポポミンは剣を振って飛ぶ斬撃を放とうとした。その時ソラは椅子から跳び上がって俺の前に立ちふさがった。
「ひ、姫!しまった!?」
ポポミンにとっては予想外の出来事だったのだろうが俺にとっては想定内である。
「ソラ、必要の無い行動とは言えお前の愛は得難い物だと良く分かった」
目の前のソラを後ろから抱えて口づけをする。
「ん…ウルファス…何もこんな時まで…でも嬉しい♪」
「貴様!よくも姫の純潔を!」
再びポポミンは剣を振るっているが飛ぶ斬撃は発動しない。
「な、何故…?」
「簡単な事だ。この部屋にはそういう魔術をかけている」
執務室に限らず城の中には魔力を体外に出せば霧散する術が掛かっているのだ。この城ではマーリンを使わなければ魔力を使った武器術も魔術も発動しない。それは俺と言えど例外ではない。ソラを椅子に座らせる。
「さて…覚悟は良いかな?ポポミン、流石に俺もお前を許す訳にはいかん。というか…なんで反乱なんて起こす?」
「愛しの姫を…貴様が奪ったからだ。貴様さえいなければ…まだまだ放浪の旅だってできたんだ!」
「妾はポポミンとの放浪の旅よりもウルファスとの生活の方がずぅっと楽しいのですが」
ソラがそう言うとポポミンは逆上して俺に斬りかかってきた。分かりやすい太刀筋だったので右手で掴んだ。白刃取りというやつである。
「ぐ!」
「お前はもう使えないな。とてももう信用できない」
そう言ってポポミンの脇腹を左腕で殴る。腰を入れて放った所為か威力があったらしく、ポポミンはひざから崩れ落ちて剣を離してしまった。アイテムボックスに剣を収納する。
「げぼぉ…」
「吐くなよ。掃除するのは俺なんだぞ。お前も知ってると思うがこの城には専任の掃除人なんて居ないんだ」
「妾も手伝いますよウルファス♪不愉快な作業も貴方と一緒なら楽しいかもです」
「そうか?ゲロ掃除なんてしたことないだろ?」
「初めてのお掃除ですが大丈夫ですよ。ふふ…ウルファスとするは始めてのことばかりです」
のた打ち回るポポミンの首筋を殴って気絶させようとした。しかし…威力がありすぎたのか…どう見ても凹んでいる。俺の気持ちも同様にへこんでしまった。というか死んだ。久々に自分の手を汚してしまった。
「ソラ、人を呼んでくる。別れを告げてやれ」
「いえ、妾はウルファスとご一緒します。一時も離れたくありませんもの…♪」
ソラはそう言って俺の左腕に自分の豊満な体を押し付けてきた。幸せな感触である。執務室の床で死んでいる男も味わいたかったのだろうが、一生味わうこと無く死んだ。俺は実に幸せ者だ。
その後執務室の一件は反乱ではなく狂乱した男の起こした事件として裁いた。温情ではなくソラや旧ソラヴェインから来た民の事を考えてやった事である。余計な偏見を招きたくなかったのだ。ただでさえ肌の色も違うのである。
それにソラヴェインの人間も反乱に続いた訳でも無かったので、反乱罪として裁く意味も無かったのだ。残党も居ない様なので要らない混乱を起こしたくも無かった。
たった一人の反乱を裁いた翌日、少し時間が出来たので離宮のアンを訪ねることにした。離宮の一室で俺を出迎えたアンは怯えたような表情で俺を見ている。
「お兄ちゃん…何人奥さんが居るの…?」
アンは恐ろしい物を見る目で俺を見ている。普段は生意気そうな雰囲気なのでこういう態度になるとなんだか興奮する。
「そうだな…ハレ、エレノア、ソラ。三人だな」
「御主人様…ユスティアをお忘れでは…?」
後ろに控えているユスティアは顔を膨らませている。離宮の管理は主に彼女が摂り行っている。どうやら俺がエクターで仕事をしていた間に十人ほど俺好みの女官を雇ったようだ。今も彼女達は忙しなく離宮で掃除・洗濯・裁縫等をしている。来る途中仕事をしている女官の一人を見かけたが体つきも年も俺の好みであった。というか…それはそれで拙い気もする。溜まっていたら手を出すかもしれない。
それは置いておいてユスティアの疑念にも応えておかなくてはならない。
「ユスティア、お前の罪は簡単には許されない。子供を産むまでお前は奴僕だ。産んだら正式な妻にしてやる。なに…すぐに妊娠させてやる」
「御主人様…♥」
「お兄ちゃん!良くないよ!何人も御嫁さんを貰うなんて言語道断だよ!」
「難しい言葉を知っているなアン。はっはは」
アンの怒りは収まらない。やっぱり俺は誤魔化しの才能は無いらしい。今後これで困りそうだ。
「しかしなアン、ハーレムは夢なのだ」
「そんな夢寝てるときに見ればいいじゃない!」
「それはいかん、王とは民に夢を見せて希望を与える商売だ。貧相な王など意味が無い。俺は豪奢な生活で人に夢を見せなければならないんだ」
「だからって多すぎだよっ!」
そんな多いかな?地球のとあるハーレムは千人以上いたらしいし、百人を超えるハーレムはそう珍しいものではない。まぁアンはそれほど良い教育を受けた訳ではないのだろう。それで俺のハーレムにも文句を言うのだ。
「カリグス帝国の末期もハーレムに使う石鹸や化粧品の予算が国を圧迫したんだよ!」
教育は受けていたらしい。確かにカリグス帝国末期はハーレムの予算が道路整備の予算から回されたくらい捻子曲がっていたらしい。
「しかしな…俺のハーレムはまだ四人だぞ?まぁ女官を入れれば漸く二桁だが、予算を圧迫するほど…」
「カリグス皇帝のハーレムは一億の人間に対して千人規模のハーレムだった。この国は十万人程度で四人。予算の比率でいえばこの国の方がよっぽど予算を圧迫しているのよお兄ちゃん!」
正論のようなそうでもない様な感じだ。
「分かった。これからも稼ぐから大丈夫だ」
「何が大丈夫なの?」
「この国は餓えも無いほどに豊かにするからハーレム位大丈夫だ。それとハーレムの事を国政よりも優先する事は無いから安心しろ」
「むー…ホント?」
頷いて返す。アンは俺と同じで疑り深いらしい。
「分かった。お兄ちゃんを信じるね。それと…勉強を教えてほしいんだけど」
「ユスティアに教わればいいだろう?こんな格好だがれっきとした貴人の家の出だぞ」
ユスティアは水着同然の格好である。実に教育によくない格好だ。
「うん。礼儀作法なんかは凄くためになるけど、魔術は全然使えないから」
「申し訳ありません妹君様…」
「あ!ユスティアさんは悪くないから。むしろ作法とか踊りとかはこれからも教えて下さいますようお願いします」
アンは頭を下げたユスティアに更に深く頭を下げた。するとユスティアは更に頭を下げてアンもそれに合わせて下げた。切りが無いのでユスティアの頭を掴んで上げさせる。それにしても相変わらず上質な絹のような髪である。触るだけでも興奮する。
「ん♥御主人様の乱暴者ぉ…」
「頭の下げ合いなんて見ても時間の無駄だ。それよりもアン、魔術師になりたいのか?」
「そうだよお兄ちゃんの部下には魔術師が居ないからね。私も役に立ちたいの!今は…ちょっとまだ無理だけど」
頭を上げたアンは胸を張って答えた。そう言えば俺の配下には魔術師というのは居ない。魔術師は優先的にエクターが殺していた所為らしい。何せ魔術師が居なければ魔物の魂は永遠に復活再生を続ける。魔術師が居なければこの世は魔物の天下だ。
ハレは魔術も使えるが、専任の魔術師というわけではなく道路の敷設魔術などは使えない。ソラはハレよりも魔術を使えるが魔術師の仕事をさせるような立場でも無い。ソラは主に国賓の接待などをしてもらっている。そういう仕事は彼女の様な地位の人間でしかできないのだ。その所為でソラを正室と見る人間も居るが俺は妻達に順番を付ける気は無い。
確かに魔術師が配下に一人くらいほしい所である。
「分かった。お前の意気に対してこの本をくれてやろう。これで精々勉強しろ。お前も一日中離宮に居るのは暇だろうからな」
アイテムボックスから魔道大全を取り出してアンに渡す。アンは一応罪人なので一日中この八畳ほどの小さな部屋で暮らさなくてはならない。なおトイレは部屋の中にある壺でしているそうだ。この国には下水道はあるが、トイレは公衆トイレしかないのだ。
なるべく不快感を与えたくないので香水や食事・掃除は充実させてやっているが、それにも限界があるだろう。その内自由に外出できるようにしてやるとしよう。
「ありがとうお兄ちゃん!絶対お兄ちゃんの為にも術を覚えるからね!」
「あぁ頑張れよ。この本を覚えたら新しいのもやるからな」
「うん!頑張るね!」
真魔道大全は俺のような魔力資源が見える者にしか読めないが、写本作業はそこそこ進めている。この三年間でも終わらなかったが、それも俺自身が忙しかった所為だ。家臣も国民も集まってきたので俺の仕事も減るだろう。暇になってから写本をやるとしよう。
アンの部屋から出て執務室に向う。執務室の中にはハレとエレノアが居た。
「ウル様、今日のお仕事は残りこれだけですね。終わったら好きなだけアン様と遊んで結構ですよ」
ハレは机の上の書類の束を指差して笑った。少し眉が上がっている。
「怒ってるのか?ちょっと仕事を抜け出しただけじゃないか」
「というか陛下?陛下が本気ならばこんな書類はすぐに済むのですからさっさと済ませてアン様の部屋に行けば良いのです。もっと合理的な考えで動いてください」
「ちょっと待てエレノア。なんでアンの所に行ったって知ってるんだ?」
俺は密かに執務室を抜け出したのに何で知ってるんだろうか?
「ワタシガオシエマシタ」
肩に留まったシアンの使い魔が教えてくれた。
「なるほど。でもな、息抜き位いいだろう?」
「口より手を動かしてくださいウル様、喋っても仕事は終わりませんよ」
「へいへい、やりゃいんだろ」
椅子に座って書類と向き合う。この国の紙は耐久性も低くインクの乗りも悪い。内容を読んでから誤字をしないように丁寧にサインをしていき重要な書類には国璽を使う。書類の山はすぐに片付いた。たかが千枚程度の書類などすぐに終わる。だというのに書類の内容は全て暗記している。我ながらスペックの高い肉体である。
「ウル様のお力ならこんなお仕事はすぐに終わるんですからサボらないで下さい」
「ふん…こんな潤いの無い仕事をサボらずにやるなんて王の仕事ではないな。雑草の処理の人足の給料にまで俺の裁可いらんだろう。もっと業務分担を整理しなくてはな…そして文官の育成を進めなくてはな」
椅子から立ち上がってハレの身体をまさぐる事にした。
「んっ!ウル様…また昼間からこんなぁ…」
「陛下…私は書類を運びますが、余り体力を使わないで下さいね。陛下の体調が悪ければこの国に敵が攻めて来た時に大事になりますので」
「おや…エレノアはまさぐられたくないのか?」
「仕事が終わったら…試合を願います。その後ならば幾らでも陛下のお好きになさって下さい」
分かったと言って頷く。エレノアは書類を持って部屋の外に出た。試合したいと言ったがエレノアの仕事は都の見回りである。ポポミンが死んだのとエクター王都に派遣した騎士団の所為でウルの騎士が減った為彼女も仕事をしなくてはならない。
まぁ仕事が終わったら彼女のストレス解消も兼ねて試合をしてやろう。今日は…レスリングルールではなく相撲…いや裸ボクシングで行こう。
「ウル様…一応言っておきますがお仕事はこれだけじゃないんですよ…んっ…」
「書類仕事は終わった。夜の宴会まで暇だ。お前も今日は休日だ。お前を味わっていてもいいだろう?」
「ウル様…何だかこんなことをするのは久しぶりな気がします…ウル様は最近お忙しかったから…」
そう言えば最近ハレと二人っきりでこう言うことをする機会に恵まれなかった。セクハラをしようにも謁見の間での仕事だったり執務室にチオやカニクリが居たりしたので出来なかった。
ハレの身体を触っているとやはり他の女と肌の張りや柔らかさ、体温が微妙に違うことに気付く。特にハレと体型の似たソラとは柔らかさが違う。ソラの身体は硬いが、ハレは実に柔らかい。どっちも手触りは違うが優劣はない。今度二人を並べてするとしよう。
そういえばソラは今ソラヴェイン在野会という団体の会合に行っている。何でもソラヴェインの人間を探索するのに人を募っているらしい。平原中から人が集まっているのでソラヴェインの出身の人間の発言力を高めたいのだろう。別に俺はどっちでも良い。この国は俺の物だ。最近はオルガから山を越えてこっちに逃げてくる人間も居る。そいつらも俺に富を運ぶ福の神だ。他所の人間といえど差別はしない。俺自身が元々この世の魂ではない異物なのだから差別する理由などない。
思えば色々あったものである。この世に産まれ…浚われて…王都を出て…山で修業。そして山を越えてこいつに出会った。
「ハレ…あの頃…ボターの村でお前と出会った日はこんな国を造るとは思わなかった…思えばお前に会ってから運が向いてきた。お前は幸運の女神だな!」
そう言って頬にキスをしてやる。何時ものことだが真っ赤になった。飽きない顔である。
執務室のドアを叩く音がした。ハレの口を左手で塞ぐ。勿論右手で彼女の柔らかい胸を弄びつつ右足を彼女のまたに挟む。お互いすごい格好である。そして俺は凄いバランス感覚である。体幹を鍛えておいてよかった。こんな体勢でも左足は床に根を張った如く動かない。
セクハラをしつつ扉の外に声をかける。
「誰か?」
「アガトです陛下。ソラヴェインに通じる道の櫓から黄色の狼煙です」
「ふん…魔物か、分かった。すぐに行く」
ハレから手を放してアイテムボックスから鎧一式を取り出して装着する。V字の角飾りの付いた兜の装着をハレに手伝ってもらい装着を完了する。
「ご立派ですウル様」
「すぐに済ませて来るぞ。そしたらさっきの続きだ。今度はお前に体操服を着てもらうぞ」
「…お待ちしてます。ウル様に触っていただいている時が、わたしの至福の時ですから…この一週間はご無沙汰でしたから寂しかったんですよ」
そう言ってハレはお辞儀をした。俺は執務室の外に出る。そして屋上の立ってリュウを呼ぶ。普段リュウはウル王都上空で遊んでいる。すぐに下りてきた。跳び乗って狼煙の立つ方角を目指す。王都を眺めると俺に手を振る人間も居れば、平伏した人間も居る。そんな光景を見送って町の外に出た。町の外の田畑で働く農民達も同様の反応を見せる。
「気分が良いなリュウよ…人から尊敬を集めるのが、これほどに心地良いとはな!」
「ガォウン!」
「ん…ふふふふふ。そうだな、そうかもな」
リュウは俺が良く国を治めているから当然の反応だと言ってくれた。
「ところでシアン、魔物はどんなのだ?」
「クウテイドレイクデス」
肩に留まるシアンの使い魔はそう答えた。空挺ドレイクか、それならばボラートでは倒せない。普段国境の魔物はボラートに狩らせている。しかしボラートの対空武装は投石だけである。それはそれで強力なのだが空を飛ぶ魔物を倒すのは難しい。陸を行く魔物ならば巨人さえ殺すボラートだが空中に居る魔物には勝てないのだ。
そんなことを考えていると櫓の近くまで来た。空挺ドレイクは空高い所に居るので町や田畑が襲われる心配は無さそうだが、転ばぬ先の杖というやつである。アイテムボックスからスフアソラを取り出す。
「さて…殺すかな『ストライク・ショット』」
スフアソラに魔力を集めて放つ。一筋の閃光は空挺ドレイクの両目の間を貫いた。当然空挺ドレイクは死んだのでアイテムボックスに収納する。何せ下には田畑や櫓があり、長く太い道には何人もの人間が列を成しているのだ。落とすわけにはいかない。
行列はソラヴェインからやってきた人間だろう。先頭に立つ人間は見覚えがある。以前入国審査で見た男だ。奴はソラヴェイン在野会の一員の筈なので、奴が連れて来たのだろう。
「ほう…ソラに似た褐色の美女が沢山いるな…ソラヴェインの美女を連れて来るということは、俺の国をかなり信用したんだろうな。さて…俺のハーレムはどの位充実するかな~?」
我ながら下種な考えである。とはいえ美女と楽しむのは俺の生涯の目的と言っても良いのだ。邪神教団よりも優先しなくてはならないのである。
王都に帰る頃には夕方になっていたので、スキンシップを短時間で濃密に済ませる。そして鎧を脱いで盛装に着替えてから城の庭の宴会に参加する。新しく国に入った豪農・豪商や騎士を含めた様々の人間から酒を注いで貰う。オッサンどもが主なのであんまり楽しく無いがこれも仕事だ。
俺の治世の日々は基本的に書類仕事・その合間のセクハラ・魔物退治・夜昼問わず宴会が主である。こんな日々が何年も続くのだろうとは思っていたが、その内夢が覚めるようにこの栄光の日々も消えてしまうのかもしれない。
だから今を精一杯楽しむのだ。セクハラを楽しみコスプレを楽しむのだ。それが俺の人生である。




