表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死んでから冒険  作者: トカゲ
死からの一歩編
5/92

覚えたり使ったり

これでストック切れだ・・・と?

もうちょい準備してから始めりゃよかったなぁ。とか今更思ったりします。


まぁ、今更なんですけど。

俺は今、道場に来ている。

この世界では道場で下級の攻撃スキルを覚える事ができる。

この世界で覚えられるスキルは直接頭に刷り込む感じで覚える。

技のやり方を頭に直接叩きこむ感じだ。

これはこの世界の俺達がデータだからできる事なんだろう。


因みに俺が今回購入したスキルは【気配感知】と【自動防御】だ。

スキルは名前通りの効果で気配を感じる力が強くなるのと低確率で敵の攻撃を防御できるというものだ。

【波動拳】や【旋風脚】のスキルが気になったが、50万という高額だったので手が出なかった。

とりあえず近距離職で必要なスキルだけ購入した。

購入したときに道場の師範代にスキルの教えを貰うんだが、変な踊りをしながら武勇伝を語る長い髭の爺さんを見ていたらいつの間にか技を覚えていた時はかなり微妙な気持ちになった。


「さて、せっかくだし戦闘でもしてみようかな。」


スキルも覚えたし武具も揃えた。もう夕方だが早く実戦を行いたかった俺は町の外に飛び出して行った。


・・・


俺は町から出てすぐの草原に来ていた。

周囲にはゼリー状の物体がそこら中にいる。よくRPGとかに出てくるスライムだ。

もうすぐ陽が沈む時間なのもあってか、プレイヤーの姿は少ない。

ここは町の周辺だが夜になると初心者では瞬殺されてしまうような中級モンスターも出てくるため油断はできないらしい。

とりあえずスライムを上に蹴りあげてそのまま殴る。


パチュン!!


スライムはあっけなく散らばって行った。


「あれ?こんなに呆気ないのか?」


これは拍子抜けすぎる。一番最初に戦う雑魚モンスターといえどこれはない。

ドラ○エだって最初はスライムに苦戦するじゃないか。

蹴りあげて殴るだけとかないわー。


まぁ、これは装備のせいもあるんだろうな。

ひのきの棒とかだったらもう少し苦戦するに違いない。

レベル上げには丁度良いのでこのまま時間一杯までスライムを殴っていく事にする。


・・・


1時間程スライムを殴り続けた結果、レベルが2に上がった。

区切りもいいので町に帰る事にする。

たった1時間といえど狩ったスライムは数えきれないほどだし、スライムからのドロップアイテムも袋いっぱいになるほど溜まっている。

まぁ、殆どがスライムゼリーだけどな!

それでも町に帰って換金すればいくら最下級素材だとしても宿代くらいにはなるんじゃないだろうか?


『グォオオォンッツ!!』


スライムゼリーでタプタプになった袋を担いで町に戻ろうと歩き出した時、俺の後から大きな雄たけびが上がる。

ビックリして振り返るとそこには大きな猪のようなモンスターがいた。

明らかにスライムより格上で、俺の手には負えない相手だ。


町の入り口はすぐそこで、町には魔物避けが張ってある為、魔物は入ってこれない。そこまでいけば助かるはずだ。

問題は猪から逃げ切る事ができない可能性があるという事だ。追いつかれて後ろから攻撃されて終わりの可能性の方が高い。

いや、死ぬわけじゃないし、ある程度は覚悟をしているけど、怖いし攻撃受けたら痛い。


まぁ、何もせずに死ぬよりは戦う方が良いよな!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ