第16話 御珠ブレイク ― 空の理 ―
夜。
さっきまで水族館の話をしていたのに、言葉が途切れると部屋が急に静かになった。
雪杜の部屋は、机のスタンドだけが淡く灯っていた。
寝る前の支度に移ると、御珠はスマホで何かを調べ始める。
画面を覗き込む目がやけに真面目で、眉間に小さな力が入っていた。
指先が忙しく、スクロールのたびに白い光が頬を撫でていく。
「……ふふふ。明日は妾の番。完璧じゃ」
雪杜はその一言だけ拾って、脳が勝手に防御姿勢に入った。
突っ込んだら負けだ。
いや、突っ込まなくても負ける可能性が高い。
でも今は、聞かなかったことにする。
「さぁ雪杜よ。明日に備えて寝るのじゃ」
「うん」
返事だけして、雪杜は布団に潜った。
枕の端を握り、目だけを御珠へ向ける。
御珠はまだ画面を見ている。
口元だけが小さく上がっていた。
楽しさが隠れていない。
(楽しそうだから、大丈夫……たぶん)
自分に言い聞かせるように息を吐いて、雪杜は声を落とした。
「おやすみ」
「おやすみじゃ」
―――
朝。
玄関には、磨いた靴が並んでいる。
窓から差し込む光が床に広がり、外はもう動き出していた。
「ふふん。どうじゃ雪杜?」
御珠が一歩前に出て、胸を張る。
先週選んだ私服。
いつもより整えた髪。
全身から「準備万端」がにじみ出ていた。
「う……うん。
かわいいよ……」
言葉にした途端、視線が泳いだ。
照れは隠せない。
「そ、そうじゃろ。
かわいかろう」
御珠は満足そうに顎を上げる。
そのくせ、耳の先だけが赤い。
「じゃ、行こっか」
そう言って靴に手を伸ばした瞬間。
「待て」
「え」
御珠がもう一度、胸を張った。
「待ち合わせをするのじゃ」
「……え」
間の抜けた声が出る。
「デートには待ち合わせが付き物なのじゃろ?」
理屈だけは妙に正しい。
「まぁ一理ある」
納得したようで、していない。
でも否定する気にもなれなかった。
「では先に行くのじゃ。
場所は……駅前でよかろう」
勝手に決まり、勝手に完結する。
「じゃあ先に行くけど、玄関の鍵、ちゃんと閉めてね?」
「分かったのじゃ」
雪杜が扉を開け、外へ出る。
背中に朝の光が当たり、靴音が遠ざかっていく。
扉が閉まったあと。
玄関にひとり残った御珠は、満足そうに頷いた。
―――
駅前。
改札へ吸い込まれる足音と、ロータリーの車の音が重なっている。
広告のスピーカーが短く鳴り、誰かの笑い声が混ざった。
雪杜は柱の横に立ち、スマホを見下ろしていた。
画面を点けては消し、また点ける。
落ち着かない指の動きだけが先に走る。
(まだ来ないな)
そう思った瞬間。
背後から、視界がふいに塞がれた。
小さな手のひらが、目を覆う。
指先がまぶたの上でくすぐったくて、呼吸が詰まりかける。
「だーれじゃ」
「……」
すぐ分かる声。
すぐ分かる口調。
「御珠」
「む」
あっさり当てられて、手が離れる。
光が戻ってきて、雪杜は目を瞬かせた。
「なぜ分かったのじゃ」
「“じゃ”とか言うの、御珠しかいないし」
「失礼な。
世の中には“じゃ”を使う者もおるじゃろう。
晴臣も使っておるではないか」
「駅前にいない」
「むぅ……」
御珠が頬をふくらませる。
悔しさが顔に出ていて、その表情がむしろ勝ちだった。
「本来は、もっと驚く場面なのじゃ」
「うん。
でも、御珠だって分かるのは嫌じゃない」
言いながら、雪杜は御珠の顔を見てしまう。
そこにいるのが当たり前で、当たり前だからこそ安心する。
「それは……ちょっと嬉しい……」
御珠は照れたように視線を逸らし、襟元を指でいじった。
耳の先が赤い。
「待ち合わせ、成功ってことでいい?」
「うむ。
完璧な開始じゃ」
雪杜は堪えきれず、ふふっと笑う。
「さぁ、映画館へ向かおうぞ」
御珠は何事もなかったように歩き出す。
背中がやけに小さくて、やけに誇らしい。
雪杜は小さく息を吐き、口元を隠した。
そのまま御珠の後ろ姿を追い、駅前の雑踏へ並んで溶けていった。
―――
映画館の入口。
大きなポスターが壁に並び、ガラス越しにロビーの明かりが漏れている。
チケット売り場の表示が白く光り、上映時間が規則正しく並んでいた。
御珠が足取り軽く進む。
視線はもう中へ向いていて、背筋まで浮き立っている。
雪杜はその半歩後ろで、人の流れを避けながら、御珠がぶつからないように距離を調整していた。
「……あ」
前から来た颯太が、雪杜を見て足を止める。
隣には莉子。
「おま!またかよ!」
「えー、こっちのセリフ」
思わず返してしまって、雪杜は自分でも顔をしかめた。
まさか二日連続で行き先が被るとは。
「こんにちは。
わ、御珠ちゃんの私服かわいい。
今日は……御珠ちゃんとデート?」
莉子の声はやわらかい。
状況を一瞬で飲み込んで、会話の形にして返してくる。
「うむ。デートじゃ」
「っちょ、御珠!」
制するより早く即答。
真顔で言うから余計に重い。
「デートって言った今!?
お前ほんと、どうなってんだよ!」
「僕が一番聞きたい」
雪杜のツッコミが、ほとんど悲鳴になる。
颯太は目を細めて、雪杜を上から下まで見た。
「なぁ。
明日、また別のやつといたりしないよな?
御珠と咲良以外にいたらぶっ飛ばすぞ」
牽制の形をした本気。
冗談半分で言ってるのに、芯がある。
「他にはおらぬ。
安心するがよい」
「え、そこ御珠が答えるの!?」
「……まぁ、御珠が言うなら」
「納得しちゃった!」
雪杜が両手を上げる。
勝手に話が決着していく。
莉子は肩を揺らして笑った。
「ふふ。
久しぶりに三人のコント見れた気がする」
雪杜は「前にもやったかな」と思って、すぐに答えを出すのをやめた。
たぶん、やってたんだろう。
自分の記憶の守り方として、やめた。
「何観るの?」
「えっと……」
言いかけたところで、横から刺さる。
「えすえふじゃ」
御珠が胸を張る。
堂々としている。
「御珠ちゃんっぽい!
はしゃいでる姿が目に見える」
「そっちは?」
雪杜が聞くと、莉子が指先でチケット売り場を示した。
「私たちは恋愛映画だよ。
颯太に恋愛の機微をレクチャーするの」
雪杜は颯太の方を見る。
「なんかそういうことになった」
颯太が苦笑いで肩をすくめる。
「恋愛は現実で十分じゃろ」
「冗談に聞こえないからやめて」
雪杜が即座に遮る。
御珠の顔は真面目だ。
真面目だから怖い。
颯太は吹き出しそうなのを堪えて、口元を押さえた。
「お前ら、ほんと……」
莉子が一度だけ頷き、声を整える。
「じゃ、あとでまた会うかもね」
「うむ。
二度あることは三度あるのじゃ」
「それ、縁起でもないやつ!」
雪杜が突っ込むと、颯太が手を上げた。
「じゃ、またな!」
四人はそれぞれ売り場へ向かう。
人の流れに混ざりながら、雪杜は歩きつつ小さく息を吐いた。
「……始まる前から疲れた」
「まだ始まったばかりじゃ」
御珠は何事もなかったように前へ進む。
その背中だけが、やけに元気だった。
―――
その後。
券売機の前で、御珠が固まった。
画面の文字をじっと読み、雪杜の顔を見て、また画面を見る。
雪杜も同じくらい分かっておらず、二人で小声の相談会になった。
それでも指示に従って進め、出てきたチケットを受け取る。
無事にシアターへ入った。
通路の足元だけが青白く光っていた。
席番号の小さな文字を追い、前の人を避けながら進む。
雪杜と御珠は並んで座る。
御珠が背もたれに体を預け、ゆっくり周囲を見回した。
「これが映画か」
小さく呟いた声が、吸い込まれるように消える。
スクリーンを見上げる目がキラキラしている。
雪杜も初めてであり、その顔を見ているだけで自分の胸も高鳴る。
予告編の光が流れる。
暗転と明転が繰り返されて、音が短く跳ねる。
客席のざわめきも、だんだん落ち着いていった。
御珠が、何かを思い出したように雪杜の手を探した。
指先が触れ、そのまま握られる。
熱のある小さな手だった。
突然のことに、雪杜の肩が小さく跳ねた。
「……デートとは、こうするのじゃろ?」
「また変な知識を……。
普通は盛り上がった場面とか、映画が始まってから握るんだよ」
そう言いながら、雪杜は握り返す。
指の間に指が収まり、御珠の力がわずかに強くなった。
本編が始まると、宇宙の暗さがスクリーンいっぱいに広がる。
腹の底を揺らす低い音が押し寄せ、床まで震えた。
御珠が思わず肩を跳ねさせる。
握った手が一度だけ固くなる。
だが次の瞬間には、瞬きもせずスクリーンを見つめていた。
「……ほう」
雪杜は横目で御珠を見る。
口元が、わずかに上がっている。
派手なシーンで、御珠の指がきゅっと締まる。
痛くはない。
ただ、感動がそのまま手に伝わってくる。
「すごいの」
「ね」
御珠はスクリーンを指差したくて仕方なさそうなのに、我慢している。
その我慢が、逆にかわいい。
「人間は、かのようなものを作るのか」
「作る人もいる、って感じ」
「……よい」
短く頷く。
視線は一度もスクリーンから離れない。
映画が進む。
静かな場面では、御珠の呼吸がゆっくりになった。
息を吐くたび、握った手の力がほどけて、また戻る。
スクリーンの二人が足を止め、唇を重ねる。
握った手が、同じタイミングで強くなる。
雪杜の喉が鳴り、いつかの感触が指先まで戻ってきた。
御珠の視線が、ほんの一瞬だけ雪杜へ流れる。
耳の先が赤く、すぐスクリーンへ戻った。
雪杜も目を逸らし、指を絡め直して誤魔化す。
やがて、終幕。
音が引いて、画面が暗くなる。
照明が戻る。
客席が一斉に現実へ引き戻され、椅子が軋み、衣擦れが重なる。
御珠は背もたれから身を起こし、まだスクリーンを見上げている。
余韻が目に残っている顔だった。
「映画とは、まこと面白き娯楽よの」
「気に入った?」
「うむ。気に入ったのじゃ。
また来たいのじゃ」
「……うん。
僕も面白かった。
迫力すごいね。
また来よう」
御珠は嬉しそうに、手を握ったまま頷いた。
握り直すでもなく、ほどくでもなく、当然のようにそのままだった。
―――
シアターを出る。
扉が開いた瞬間、ロビーの明るさが目に刺さった。
暗闇に慣れていた視界が追いつかず、雪杜は一度だけ瞬きをする。
ざわめきが戻る。
笑い声と足音が重なって、耳の奥が現実に引っ張られた。
御珠は歩きながら、まだスクリーンの方を気にしている。
振り返るでもないのに、首の角度だけが何度もそちらへ傾く。
口元がゆるんだまま戻らない。
出口を抜けると、颯太と莉子が立っていた。
二人も今出たばかりらしい。
人の波の切れ目で、ちょうど目が合う。
「あ、いた。おかえり」
「お前らも出たのか」
「そっちも?」
「こっちも今。……まぁ、な」
颯太は言いながら、雪杜と御珠を交互に見た。
確認の視線が一瞬だけ鋭い。
いつもの牽制が、今日はどこか柔らかい。
「どうだった?SF?」
莉子が自然に会話の中心を作る。
「よかったぞ。腹の底が鳴った」
御珠は即答した。
語彙が雑なのに、満足だけは伝わる。
「最初、びっくりしてたけどね」
「ふむ。雷かと思うたわ」
「ふふ。あれびっくりするよね」
笑いながら頷く莉子に、御珠も満足げに頷き返す。
「そっちはどうだった?」
雪杜が聞くと、颯太は一瞬だけ言葉を探した。
「恋愛映画は……まあ……」
そこで莉子が首をかしげて、さらっと刺す。
「颯太、泣きそうだった。てか泣いてた」
「なっ……バラすなよー」
颯太が肩をすくめて抗議する。
耳が赤い。
雪杜は口元を押さえた。
笑うのを堪えたつもりなのに、息が漏れる。
御珠が二人を見て、真面目な顔になる。
「恋愛も、映画になるのじゃな」
「お前らも見とくといいぞ」
颯太が言うと、御珠が即座に返した。
「現実で十分じゃ」
「……今度、恋愛映画も見てみようよ」
雪杜が、とりあえず落とすように言う。
御珠は一度だけ雪杜を見て、すぐに頷いた。
「ふむ。雪杜が言うならそうするかの」
「相変わらずの雪杜ラブだなぁ」
颯太が呆れたように笑う。
呆れているのに、嫌そうではない。
その流れのまま、莉子が小さく手を叩いた。
「ねえ、せっかくだしさ。
このあとご飯でも行かない?」
「おう。俺もそれ言おうと思ってた」
「いいの?」
雪杜が聞くと、颯太は視線を逸らしながら答えた。
「昨日は邪魔しちゃ悪いと思ったけど、お前らならいまさらだろ?」
「ふむ。人数が多い方が楽しいまである」
「……じゃあ、行こっか」
雪杜が言うと、莉子が軽く頷く。
「フードコートでいい?」
御珠がぱっと顔を上げた。
「山盛りの芋を奢るあれかの」
「おっと、その話はそこまでだ」
颯太が慌てて手を振る。
莉子が声を出して笑い、雪杜もつられて息を漏らした。
御珠は「む?」という顔のまま、でも満足そうに頷く。
四人は人の流れに混じって歩き出す。
余韻はゆっくり薄れていくのに、妙に賑やかなものだけが増えていった。
―――
フードコート。
天井の照明が白く広く、店ごとの看板が派手に光っている。
注文を呼ぶ番号の声、子どもの笑い声、トレーを運ぶ足音。
ざわざわした音が流れ続き、会話の声だけがうまく紛れた。
テーブルの空きを探して、四人が歩く。
人の流れの隙間を縫うようにして、椅子が四つ残ったテーブルが目に入った。
「ここ、空いてる」
「ラッキー」
腰を下ろすと、椅子が軽く軋む。
トレーが置かれ、紙が擦れる音が重なる。
揚げたての匂いがふっと立ち、湯気が短く揺れた。
颯太がポテトを見てから、御珠を見た。
「……で、御珠。
SF、そんな良かったのか?」
「うむ。
空の向こうに違う星があるとは知らなんだ。
世界の理が広がった気がするの」
言い回しがいちいち大げさなのに、顔は真剣だ。
雪杜はそれを見て、つられて頷く。
「すごかったね」
「ふふ。相変わらず言い回しが理だね」
「理は妾のすべてじゃ」
「うーん。分かるような分からないような」
颯太が頭をかく。
雪杜は肩をすくめた。
「深く考えない方がいいよ」
「む」
御珠はポテトを一本つまみ、真剣な顔で眺める。
観察対象が急に変わっただけで、真面目さは変わらなかった。
「これは、山盛りではないの」
「いつもいつもおごらねーぞ!?」
「颯太、まだ引きずってる」
「引きずってねぇ」
颯太が即座に返す。
その反射の速さがもう、引きずっている。
雪杜は笑いそうになって、飲み物に口をつけた。
氷が鳴って、喉がひやりとする。
「そういえばさ。
部活、どう?」
雪杜が話題を振ると、颯太が一気に顔をしかめた。
「バスケ部、やばい」
「先輩が厳しい」
二人の言葉が重なる。
「声出せ、走れ、声出せ、走れ、って感じ」
「うわ~。体育会系だ」
「颯太と一緒にいたくて入ったけど、マネージャーにすればよかったかな……
レギュラーになれる気がしない」
莉子が笑いながら言う。
笑顔のまま、言葉だけが本音に寄った。
颯太はストローを噛んで、目を泳がせた。
口元が落ち着かない。
「お、おまっ……急に照れること言うんじゃねーよ!」
「はいはい。ごちそうさま」
雪杜が即座に乗せる。
「雪杜、お前まで!」
颯太の抗議が飛ぶ。
莉子がまた笑って、御珠がそこで手を合わせた。
「そなたらの未来に幸多からんことを」
祈るまねをして、真顔で頷く。
大げさなのに、祝詞だけはきっちり決まっている。
「やったね。祝福もらったよ。
これは絶対レギュラーになれるよ。
がんばろ?」
「お、おう……」
颯太の返事は小さい。
でも、嫌じゃなさそうに口元が緩む。
四人の笑いが、テーブルの上で軽く弾んだ。
恋愛の話をしているのに、胸が締まる種類じゃない。
ただ一緒に座って、同じものを食べて、同じところで笑える。
その当たり前が、静かに積み上がっていく。
―――
フードコートの出口。
人の波が途切れて、通路が広くなる。
さっきまで頭上を埋めていたざわめきが薄まり、足音がはっきり聞こえた。
颯太が肩を回しながら言う。
「じゃ、俺らは次行くから。もう鉢合わせしないことを祈る」
「うん。お話できて楽しかった」
莉子が軽く手を振る。
雪杜も自然に返す。
「こちらこそ」
「うむ。よき再会であった」
御珠は真顔で頷いた。
“再会”という言葉だけ、やけにきちんとしている。
「また学校でね」
「変な噂増やすなよ」
「勝手に増えるんだよなぁ……」
二人は人の流れに混じっていく。
肩が触れそうな距離で並びながら、すぐに見えなくなった。
雪杜はその背中を見送って息を吐く。
肩の力が抜けて、ようやく自分のペースに戻れる。
「……賑やかだったね」
「うむ。賑やかなのは、よい」
御珠はそう言いながらも、目だけがまだ元気だった。
視線が右へ左へと動き、次を探している。
「次、どうする?」
雪杜が聞くと、御珠は一度だけ黙った。
返事を探しているのではなく、溜めている。
その溜めが、やけに可愛い。
そして胸を張る。
「げーむせんたーとやらに行ってみたいのじゃ」
「ゲーセン?」
「うむ。あれじゃ。
音がして、光って、景品が取れる場所じゃ」
説明が雑なのに的は射ている。
「だいたい合ってる」
雪杜が言うと、御珠は満足そうに頷く。
「デートの続きをするのじゃ」
「うん。行こっか」
御珠はその一言を待っていたと言わんばかりに、先に歩き出す。
背中が小さく弾んで、足取りが軽い。
雪杜はその後ろを追い、通路の光の中へ並んで進んだ。




