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ミツバの想い

「あー、話尽きないね。みんなの感想も聞きたいなぁ」


 サンバの話をするのが、浅草のことを語るのが、楽しくて仕方がないと言う蕩けたような表情で溜め息を吐く瑠衣。


「他にも来られる人いたら良かったのにねぇ。みんなるいぴのバイト姿も見たいと思うよ。あ! 超高性能カメラ借りてくれば良かった!」


 やめてよ! と言う瑠衣と、スマホでも良いかと言いながら連写モードで瑠衣を激写している類を見て笑っていた三葉だが、少し真面目な顔を作った。


「みんなも一緒だともっと楽しかったかもね。でも、今日はルイとるいぷる、ふたりと話したかったんだ」


 ふたりは三葉を見ている。


「ああ、そんなに構えないで。わざわざ大仰な場を作るほどでもない、ルイの貴重な休憩時間を少しだけもらうくらいだけだよ。さっと言うから、言い終わったら食事を楽しみましょ」


 呼吸して、三葉は言った。


『ソルエス』が好きだと。


 そうさせてくれたのは、執拗に絡んできてくれた類と。


 みんなとの交流のきっかけを作ってくれた瑠衣。


 ふたりのルイが三葉の淡い孤独を救ってくれたことを三葉は知っていた。


 その感謝を、一度伝えたいと思っていたのだと言った。


「ルイの賄いはランチメニューだけ?

ドリンクはついているみたいだから、ふたりにデザートを奢らせてね。あんまりウェッティなのは得意じゃないから、この件はこれで終わり!」


「みばっちって、義理堅くてさっぱりしてて、なんかサムライみたいだよね! 遠慮なくスイーツいただきます! なににしようかなー」


 類に倣ってデザートメニューをめくっていた瑠衣は、あ、これ、食べてみたいと思ってたんだぁとメニューを選んでいた。

 三葉はふたりのルイを微笑ましく見つめていた。


「あ、そうそう。もうひとつだけ。

『ソルエス』への恩も返したいと思ってて。

わたしが返せる恩ってこれかなって言うのがあるの」


 メニューを選んでいたふたりは改めて三葉を見て、次の言葉を待つ。


「入会して早々ってのは体裁が悪いだろうから......二、三年後くらいかな。を目安に、『ソルエス』のハイーニャをめざすわ。

ハイーニャとしてチームをより高みに連れて行く! これが恩返し」


 三葉はニコっと笑った。

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