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千紫万紅のパシスタ 累なる色編  作者: さくらのはなびら
十五歳 浅草サンバカーニバル
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うちくる?

 放課後は部活か浅草の準備、練習に費やす日が増えて来た。バイトはこの時期は少し減らしてもらっている。

 サンバ漬けの日々は、一緒に活動しているアリスンが前の席ということもあり、授業の合間の休憩時間もサンバ色に染まっていた。



 バンドの活動、サンバを取り入れるなら、あの曲やりたいなー、とアリスンは鼻歌を歌っていた。


「あ、『豆』だね」


「まめ?」

 不思議そうなアリスン。


 正確には『vila isabel 2013』。

 リオのカーニバルに参加しているエスコーラの『vila isabel』が、2013年に披露したエンヘードだ。

 ブラジル人にとって主食とも言える、小豆くらいの大きさの黒い豆『フェジョン』について歌った歌だ。

 尚、『vila isabel』はこの年、この曲でリオのカーニバルの優勝を勝ち取っている。


 終始楽しげな曲で、疾走感もあり、踊っても楽しい。わたしも好きな曲のひとつだ。



 サンバの曲を好きになってもらえるのは嬉しかった。

 近いうちに有働くんたちがサンバアレンジを施したオリジナル曲を作ってくれる予定だ。更に、いくつかの流行っている楽曲もサンバのアレンジを加えてレパートリーに加えるそうだ。

 それを待つのも良いが、すでにあるサンバの楽曲で、そのまま使えそうなものがあるなら、サンバの曲を日本で流行らせるみたいな道もなくはないんじゃないかと思った。


 手始めにアリスンに色々と聴いてもらって、気に入ったものがあったら歌ってもらおうと思った。


 そんな話をしたら、アリスンは喜んでくれた。色々聴いてみたいと嬉しそうに話している。


 音源データを渡すのも良いが......。


「アリスンちってCD再生できる? プレイヤーあるならCD貸したい」


 アリスンのお父さんがジャーマンメタルが好きらしく、CDのコレクションがあるそうだ。

 もちろん、再生できる環境はある。


「良かった! ねえ、時間あったらうちに寄ってく?」


 学校に持って来ても良いのだけど、アリスンにはもっとサンバに触れてもらいたかった。

 うちにはありとあらゆるサンバがある!


 今日はコミサォンのパート練習がある。音源ではなく、バンドも来てくれて歌ってくれる予定だ。

 浅草に向けて、『アシェル文波音楽堂(仮)』も練習に便乗させてもらうことになっていた。

 うちから練習場は近いから、練習前にうちに寄って少し過ごせないかなと思った。


「えー⁉︎ ルイんち? いくよー、いくいく!

わー、楽しみー、今日良いの?」


「うん! 来てー」


 何気にママが再婚して今の家になってから友だちを家に呼ぶのは初めてだ。


 わたしもすごく楽しみになって来た!


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