祭りのあと
もう二週間も経っていた。
準備に練習にと、本番まではあっという間だった。
だから、終わったら少しは落ち着くかなと思っていたのに、気づいたら終わってから二度目の週末を迎えていた。
そして、過ぎた日数以上に、あの日はもうだいぶ過去のような気がしていた。
やり切ったが故のイベントロスだろうか。
呆けている場合ではないと言うのに。
イベント後は、わたしだけでなく受験組は受験勉強に特化していた。
パシスタとしてわたしが立てたハイーニャ計画として見たって、まだ半ば前である。燃え尽きている場合ではないのに。
あのイベントは楽し過ぎた。充実感を感じ過ぎた。
だから満足しそうになる自分を、必死に鼓吹した。
ふと楽しかった思い出に浸りそうになる自分を、必死に叱咤した。
楽しかったからこそ、これからもサンバを引き続き楽しむために、もっと楽しむために、そして目標を達成させるために。サンバ以外のすべきことも頑張らなくては。
気合を入れ直し、問題集を解くペースを戻す。
今は夜の十一時。今日はもう少し頑張ろう。
数時間前、休憩を兼ねて飲み物を買いに外に出たら、大きな月が夜道を照らしてくれていた。
今はもう、あの月は空の高いところに行ってしまい、あれほどの大きさでは無くなってしまっているだろうが、きっとまだ夜空を照らし続けてくれているはずだ。
同じ空の下で、同じく頑張っているであろう仲間たちと友人たちを想った。




