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千紫万紅のパシスタ 累なる色編  作者: さくらのはなびら
十五歳 ふたりのルイ
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るいぷるトーク

「るいぴっぴはさぁ、年上好きっぽいよねー」


 まだ誰が好きだのの話続いてるのかっ。

 が、確かにそう言われるとそうかも知れなかった。

 わたしくらいの年代ならそれほど珍しい感覚ではないと思うけど、同年代の男子が少し幼く見えてしまい、恋愛対象にし難い。そう言う場合、年上って言っても高校生とか、それくらいの範囲になるものだが……。


「意外と、でもないのかな? 大人の方が好きだったりしない? るいぴっぴ自身も大人っぽいしねぇ」


 そうなのか、な。あまり考えたことないけど。

 ただ、これも聞き齧りの知識だが、幼い頃父親と離れた子は父性を求めるとかなんとか。


「わたしもなんだー。うちも親が離婚しててさぁ」


 エスパーかこの人⁉︎ あと何をさりげなく重い告白を混ぜ込んで来てるのか。


「でも、なんか心理学だのでそんなん言うけど、あんま関係ないと思うんだよねぇ」


 うん、わたしもそう思う。

 なんか後付けでそれっぽい理由をつけられるような。だって同じ条件でも人によって好みも価値観も全然違うんだし。


「たまたまだよね」


 ん? でも、わたしも? ってのは親が離婚していること? それとも年上好きってこと? て言うか、わたしが年上好きなんて一言も言っていないのだけど。

 せっかくだ、反撃してやろう。


「るいぷるは年上好きなの?」


「いんや? 年齢とか気にしないよね。人を好きになるのに、年齢聞いて、わ! 年上だー、好っきー! なんてならないでしょ?

大体年上だの年下だの、自分が基準で上か下かなだけで、それでその人の性質が変わるわけでもないでしょうに。

この人好きだなーって思って、年齢聞いて、あ、そうなんだーとかの方が普通じゃない?」


 まあ、そうかも知れないけど、ならなんで年上云々訊いた⁉︎


「ソータ、優しいよね」


 話飛ぶな。いや、父性とかで言えば繋がってるのか?


「マルガ、幸せそうだよね」


 うん、それは、まあ。ソータと再婚して良かったと思う。


「マルガは優しいしちゃんとしてるね」


 ママは自由奔放だけど、根は真面目な人だと思う。

 好きなことを好きなようにする。そのための義務と責任は果たすタイプだ。ある意味誰にも文句は言わせないと言う突っ張った姿勢でもあるため、融和ではなく対立を招く場面もあるけど、それもママらしくて良いのかなと思ったりもする。

 優しいについては、どちらかと言えば子どもには厳しい気もするが、それも誰にも文句を言わせない姿勢の表れもあると思うし、公正でもあるから、むやみに甘やかすよりはわたしのためになっている。と言う意味では優しいのかな。

 ずっと周囲に甘やかされて来たから、ママまでわたしを甘やかしたら、本当にどうしようもなくなっていたかもしれない。

 けど、るいぷるは何が言いたいのだろう?


「るいぴっぴは頑張ってるよね」


 取り止めがないなぁ。

 うん、もちろん頑張ってる。二十歳の年にハイーニャを競う舞台に立つのだ。一年一年を無駄にできない。

 同時に『ソルエス』の地位を高める。具体的にはS1リーグ入りを目指したい。わたしだけでなく、チーム全体の実力の向上を図らなくてはならない。

 頑張っているのはもちろんだが、まだまだ足りないと思っている。

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