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千紫万紅のパシスタ 累なる色編  作者: さくらのはなびら
十五歳 ふたりのルイ
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今のわたしは

 たくさんの『ソルエス』の大人たちに育てられて、成長できた。

 目の前の友だちもまた、わたしを助け、気づきをくれた存在だ。成長したわたしなら、ふたりに恩返しができるはずだ。

 わたしはジルに教えてもらったやり方で亜里沙に説明をする。

「おぉー!」と感嘆の声があがった。亜里沙も理解できたようだ。ついでに愛菜も。


 受験の話は続く。

 模試の結果や志望校の判定の話になった。どうやら三人とも今のところは志望校の合格については比較的安全圏にいるようだった。少し安心感を共有したからか、話題は受験勉強から逸れて来た。


「さっきも言ったけど、最近ルイ楽しそうだよね」


「浅草も良かったよ!」


 亜里沙と愛菜は『浅草サンバカーニバル』を観に来てくれていた。

 浅草の時のわたしの心は今ほどは軽やかではなかった。

 もがいていた中で、実里とアキに大きなヒントをもらって、先の見えない霧の中だった状況が、遠いかもしれないけど目指すべき光が見えている状況に変わった。

 でも、本当はもっと前から他にもたくさんの人に助けられていた。

 ジルやヒトミはなんとなく気にしてくれているのか、わたしが迷走し始めた頃のイベント終わりに話しかけてくれた。

 同じ日、ジアンは言葉にはせず、ただ電話を切らないでいてくれることで、いつでも繋がっていると、示してくれていたと思った。ずっと姉のように慕ってきた存在が、今も変わらず、心はわたしの傍に在ってくれると思えたことが、どれほど心強かったか。


 亜里沙と愛菜は、明らかに混乱して埒のあかない質問をして来るわたしに、いつも通り接してくれた。



 みんなが居たから、乗り越えられたのだと思っている。


 亜里沙と愛菜には、わたしから誘う程度で、お返しができたとは思わないが、たまたま環境が近いと言う理由で一緒に遊ぶようになった、この得難い友人たちを大切にしたいと思った。



 ……そしてもうひとり。絶対に外せない人がいた。


 認められない、認めたくない。

 けれど、るいぷるがいたから今、わたしは楽しく過ごせている。

 来るべき『サンスターまつり』を、最高の状態で迎えられる。


 その事実については、感謝しなくもなくもないなと思っていた。


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