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千紫万紅のパシスタ 累なる色編  作者: さくらのはなびら
十五歳 ふたりのルイ
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穏やかな日々


 あの日以来、十五歳以下チームの関係は良好だ。

 るいぷるは気に入らないが、これについては感謝をしないでもない。


 レギンス情報を聞いた後、詳しいお店の場所をほづみに訊いたところ、連れて行ってあげると言ってくれた。

 さっそく翌日の日曜日に、ほづみひい姉妹と、みこととわたしで買い物に出かけたのだった。

 気に入ったレギンスとトップスを見つけ、感激していたら、何故かほづみも嬉しそうにしてくれていて、こちらも嬉しくなってしまった。

 少し高かったけど、今は特に欲しいものもないし思い切って買って良かった。

 本番に於ける衣装もそうだが、練習であっても、お気に入りを着ての練習はなんだか気持ちが揚がる。



「あ、さっそく着てるね!」


「やっぱりかわいいよね」


 練習の日、買ったばかりのレギンスとトップスをおろしてストレッチしていたら、みこととひいに見つけられた。少し照れる。

 でも嬉しい。褒められたことだけじゃない、話しかけられたことだけじゃない、こんな雰囲気で練習に、やがてくる本番に臨めることが。


 年長組のわたしたちの雰囲気が良いので、わゆ、みー、ゆうもなんとなく楽しそうな雰囲気で練習している。

 年少組ももうすぐ中学生で、ファッションにも興味が出て来ているのか、今度は自分たちも連れて行けと騒いでいる。


 コミュニケーションが容易に取れる状態での練習はこんなにも捗るのかと思った。

 お互いの修正点をストレスなく伝えられ、伝えられた側は素直に見直し、修正していた。連携もスムーズだ。演技中も自然と声を掛け合いながら振り付けを揃えたり、合わせ技を成功させたりしている。

 パフォーマンスの精度がどんどん上がっている。本番が楽しみに思える心境は、過剰な緊張感を削ぎ、よりなめらかな動きを可能にするだろう。


 ストイックなぶっ通しノペも続けていて、体力も充実して来た気がする。

 衣装の手入れも万全だ。が、サイズ調整や里美の手によるメンテナンスを本番前に済ませておきたいと思った。

 近いうち衣装を造りたいと言っていたみことを誘ってみようか。いや、今すぐのオーダーを検討していなくても、里美との会話はパシスタとしてプラスになる。

 十五才以下メンバーとほづみには声を掛けてみよう。実里には以前他のメンバーに紹介をして良いかを尋ねてあり、許可はもらっているし、狭くて良ければ何人連れて来ても良いと言ってくれてもいた。


 本番までに、少しずつ意欲が向上していきそうなプランが見えて来て、なんとも言えない高揚感を感じていた。

 本番と前日に本番さながらに行うリハーサルの『ゲネプロ』までに、エンサイオや自主練習が詰まっている。

 実里のところに行く日も含め、サンバ漬けの日々になるなと思った。

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