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千紫万紅のパシスタ 累なる色編  作者: さくらのはなびら
十五歳 ふたりのルイ
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瑠衣と類の差

 今日も練習だ。なんかテンションが上がらない。

 体力はつけないといけないから、今日はハードなノペを休まず限界まで踏み続け、限界値を底上げする練習をしようと思っていた。

 どうせ今日は全員揃っていない。

 全員で合わせられないから各々自主練で良いだろう。全員いなくても揃えるポイントの確認など、いるメンバーでできることもあるにはあるから、誰かが提案するなら一緒にとも思ったが、そんな気配はなかった。


 黙々と踊っているわたしの横で、バレエの経験のあるるいぷるが、ピルエットを取り入れた回転技を披露していた。えなとゆかりに加え、みこととゆうも真似をして踊っている。

 遊んでいるようだが、サンバにも活かせる立派な練習だ。練習なのに、遊んでいるようにみんな楽しそうだった。わたしと練習している時には見せたことのない表情だった。



 るいぷるは四天王とも既に仲が良く、ビオラが個人で依頼を受けているショーを見に行ったり、ママに衣裳の相談をしていたり、ジルと買い物に行ったり、ヒトミとごはんに行ったりしているらしい。


 るいぷるの食指は他のパシスタにもしっかりと伸びていた。


 ジアンと同世代のパシスタのノア(清水希空(しみずのあ))は比較的歴が浅く、状況によってバイアーナやドレスでのパフォーマンスも兼ねるダンサーだ。

 色はライトオーキッドピンク。優しさと気品がある。


 るいぷると同世代のサラ(佐久間紗羅(さくまさら))もパシスタとバイアーナ、ドレスのダンサーを兼ねている。

 色は珊瑚。憧れを実現する行動派だ。


 おそらくドレス組としてノアとサラ、るいぷるは同じグループになるだろう。

 るいぷるはノアとサラを誘って、他チームのエンサイオやワークショップに積極的に参加していた。


 るいぷると同世代のパシスタはもうひとりいる。


 にーな(新沼奈美(にいぬまなみ))は中堅のパシスタながら小柄で愛嬌があり見た目も良かったため、固有のファンがついている。

 色はタイガーリリー。アイデアのある先駆者だ。


 にーなとるいぷるはふたりで新しい振り付けを考えたりしている。

 るいぷるはバレエやブレイキン、にーなはロックダンスの経験があったため、独創的な振り付けができそうだ。


 ほづみはるいぷるのことが気に入ったようで、進学や就職のことを相談している。ひいも一緒に話に加わっていることが多かった。


 まだ入って何ヶ月も経っているわけではない。なのにもうほとんどのダンサーがるいぷるの手に落ちていた。バテリア、バンドも時間の問題と思われた。

 一体どうなっているのか。どう言うことなのか。

 わたしは長年一緒にやってきた年の近い数人と仲良くなることでさえ四苦八苦しているのに。お金でも配っているのだろうか。


 この結果の差が、人としての差だとするなら、わたしはきっと欠陥品だ。

 改善で覆せる範疇にはもはやないように思えた。

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