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店員は覚えている
(この子ってあの子よね? あの時買われた子よね?)
女性店員は亜子の見せた写真の猫を知っている様子である。
(間違いない、買われた時はまだ小さかったけど、この毛並みに模様、間違いなくあの子だわ)
「あの、どうしました?」
亜子の声で女性店員はハッとする。
「ああ、ごめんね、ちょっといいかな?」
「何ですか?」
「この猫なんだけど、この子この店にいた子なんだよね、だけどこの子を買ったのは男の人だったんだけど、妹さんかな?」
「「あ」」
女性店員の言葉で亜子と梓美は察したのだった。
ギーツのベロバとケケラを一番スカッと退場させる方法があるとしたら、二人が求めている推し二人の理想の姿の一歩手前でそれがもう実現できずにむしろ二人が自分達の一番嫌いな姿になった推しに倒されるとか?
本編の魔王様はこのあと投稿するので面白ければブクマと評価をお願いします。




