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納得いくまでやらせた結果
図工の時間、粘土で好きな物を作る事になり真理亜は粘土をこねて形を整えていた。
「形を整えてるな」
「まだ何ができるかわかりませんね」
三回目の図工の時間。
「何か羽みたいなのがついてるな」
「形からしてドラゴンですかね」
五回目の図工の時間。
「道具で牙や鱗を整えてるぞ」
「目が完全に職人ですね」
そして図工の時間、粘土の時間最終日。
「真理亜ちゃん凄いよ!! これどこからどう見てもドラゴンだよ!!」
「えへへ、ちょっと牙と鱗がいまいちだったから納得いくのができて良かったよ」
「なあ、真理亜の将来あれで食っていけるんじゃね?」
「ええ、間違いなくあれでやっていけますよ」
真理亜の工作の才能はこの時点で芸術の域を超えていたのだった。
一話がこんなに短いならもっと出せとか言われそうで怖いと感じている作者です。
この作品を見て少しでも興味を持ったら本編の魔王様を見て評価等をしてくれると嬉しいです。