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それから
翌朝、イゴールはいつものように大工の仕事をしていた。
「おい、源助聞いたか? 今朝辻斬りの男の死体が出たんだとよ」
「へえ、結構物騒ですね、まあ、これ以上の犠牲が出なくなったから、良かったのかもしれませんね」
仕事仲間にイゴールはそう返すのだった。
「これが、私が大工の仕事をしていた時の話ですね」
「力仕事が得意だったのね」
「いや、驚くとこ他にあるでしょ? 辻斬りと出会ったなんて唐突過ぎるでしょ」
時は現在、酒を飲みながらイゴールは彼の正体を知っている人間達に昔話をするのだった。
イゴールの過去話でした。
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