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とある賭場にて 3
「と言っても、さすがに勝ちすぎてしまったようだな、アンタ達がイカサマだと言いたくなるのもわかるな、なら俺はここで出る事にしよう、なあ、姉さんよ」
「何だい?」
「これぐらいは持ってっていいか?」
男は大量にあった木の板の半分を持って問う。
「アンタ、大量に勝ったのに全部持ってかなくていいのかい?」
「これ全部持ってったら、この賭場にとっては大赤字になるし、アンタの後ろに控えているお偉いさん達だって黙ってないだろ?」
男は女の後ろにある襖を指差して言うのだった。
男は何かに気づいていた。
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