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裁き ４１
「おや、皆、彼女を見てみなよ」
海東が指差した方を見るとそこには赤ん坊を抱えている女性の姿があった。
女性は赤ん坊を愛おしそうな顔をして抱いていて赤ん坊は笑顔で女性にその小さな両手を伸ばしていた。
「彼女は、さっきの妊婦だろう」
「彼女も赤ん坊も元の姿に戻ったんだな、元気な赤ん坊じゃねえか、無事に生まれたら元気に育っていたんだろうな」
そう思うと深見と田淵は苦しそうな表情をしているが、女性がこちらを向くと笑って礼をすると赤ん坊と一緒に天へと昇り消えていくのだった。
二人の魂も無事に。
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