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好きでやった事
「おお、似合ってるな」
勘助がイゴールの着物姿を見て褒める。
「そうか、こういう服は初めてだがそんなに悪くねえな」
「気に入ってもらえて良かったよ、それやるから着てると良いさ」
「なら金を払おう、さっき盗賊達が持っていた金がある」
イゴールが着物の代金を払おうとすると勘助は手で制する。
「いらねえよ、そんなつもりでやったわけじゃねえ」
「だが」
「俺が好きでやった事だ、だからそんな事しなくていい」
「そうか」
勘助に言われてイゴールは金を懐に戻すのだった。
勘助は良い人間です。
本編の魔王様も面白ければブクマと評価をよろしくお願いします。
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