元の世界の忘年会
「レイア!! 我の酒を飲むのだ!! なっはっはっはぁ!!」
シャロは上機嫌にレイアのグラスに酒を注ぐ。
「お前、飲みすぎてないか? 酔ってるだろ?」
「なーにを言ってるのだー? 酔ってなどいないのだー」
「完全に酔ってるな」
年に一度決まった日にだけ全魔族が集まり宴会を開いていた。
この時だけは魔王も配下も民も立場など関係なく食って飲んで踊って歌って楽しい一夜を過ごすのだった。
「今思い返せば、宴会を開く時っていつも年の最後の日だったな、あれって人間界で言う忘年会だったんだな」
「そうですね、今年は人間界でのんびり忘年会ですね」
大晦日に紅白を見ながら元の世界で年に一度やっていた宴会を思い出すレイアとリズだった。
大晦日についての話は本編281話と282話になります。
2023年最後の投稿になります。
今年も私の作品を読んでくれた皆様、ありがとうございます。
今年は色々と短編などを投稿したりこのショートストーリーなどを投稿しました。
来年も色々とやってみたいと思いますのでよろしくお願いします。
本編の魔王様も今年最後の投稿をするので面白ければブクマと評価をよろしくお願いします。
それでは、良いお年を。




