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第101話 「もはや俺にとっては第二の故郷だよ」

 俺たちは、買い物と観光を楽しんだアイセル&サクラと合流すると、中央都を離れて拠点のある街まで戻ってきた。


「ここに帰ってくるとやっぱり落ちつくなぁ、もはや俺にとってセカンドホーム、第二の故郷だよ」


「あ、わたしもです。いい街ですよねここ」


 サクラに屋敷ももらったし、このままこの街に永住するのは割とありかもな。

 お金もだいぶん貯まったし。


「それでケイスケ、これからどうするの? 新しいクエストはもう決まってるの?」


「決めてはいるけど、とりあえずは1週間のオフを設けようと思うんだ。シャーリーが極光魔法の使用でちょっとお疲れだから、完全回復を待ちたい」


「ごめんね、燃費が悪くて。みんなにいいとこ見せようとして、ちょっと張り切り過ぎちゃって」


 申し訳なさそうに言うシャーリーに、


「そんな、今回はシャーリーさんが実質一人でクエスト完了させたようなものですから。しっかり休んで疲れをとってください」


 アイセルがすぐにねぎらいの言葉をかけ、


「うんうん、同じ後衛でも見てるだけのケイスケは全然違うし!」


 サクラが俺を出しにして褒めたたえる。


「へいへい、俺は戦闘では役に立ちませんよ」


 ってなわけで、パーティ『アルケイン』はしばらく休養期間となった。


 もちろん俺は戦闘でほぼ役に立ってない分、次のクエストの事前準備やらなんやらでオフの間も割と忙しかったりする。

 そんなオフこそ忙しい俺を、もうすっかり元気になったシャーリーが遊びに誘ってきた。


「ケースケ、近くに新しくカフェができたんだけど、新作の珍しい杏仁豆腐があるんだって。次のクエストの準備で大変みたいだけど、気分転換にお茶でもしに行かない?」


「おっ、いいな。準備の方はおおかた終わってるし、せっかくだからアイセルとサクラも一緒に行くか?」


 シャーリーに誘われた俺は、自然とアイセルとサクラも誘おうとした。


 特にアイセルは甘いものが大好きだし、誘ってあげると絶対喜ぶだろうなと思ったんだけど、


「すみません、わたしは少々用事があるので遠慮します」

「右に同じー」


 アイセルとサクラはなぜか今日に限って用事があるみたいだった。


 2人ともオフの間は連携の訓練をしたり、買い物したりお昼寝したり遊びに行ったりと、特にこれといった用事もなく自由に過ごしてたのにな。


 残念、ちょっと間が悪かったみたいだ。


「なら今日はシャーリーと2人で行くか」


「それがいいと思います、2人で心行くまでゆっくりしてきてください」

「右に同じー」


「……?」


 なんとなくだけどさっきからアイセルの言いかたが、あらかじめ用意してたセリフを棒読みで言ってる、みたいに聞こえるような聞こえないような?


 いつも一言多いサクラの反応も妙に薄いし。


 サクラのことだから『行く行く! 当然ケイスケの奢りだよね? ケイスケが誘ってきたんだし!』とか言ってきてもおかしくないのに。


 まぁそういう気がしたってだけだし、そもそもそんなことをする理由がないもんな。

 十中八九、俺の気のせいだろう。


「じゃあ今日はケースケを借りてくわね、アイセルはまた今度別の日にでもデートしてもらいなさいな」


「はい、そうします。というわけでケースケ様、予約をしておきますね」


「え? ああおう、また空いてるときにでも遊びに行こうな」


「はい!」


 アイセルとシャーリーの会話にやっぱり微妙な違和感がなくもないんだけど、なんだろう?

 なんかこう、2人がどことなく協力し合ってるというか。


「どうしたのよケースケ、はやく行きましょ?」


「ああ悪い悪い、ちょっと考えごとしてた。少し疲れてるのかもな」


「ならパーッと派手に気分転換しちゃいましょうよ」


「そうだな、そうするか」


 そういうわけで俺はシャーリーと2人で、新しくできたというカフェにデートに行くことにした。



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