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プッチンプリン

作者: Aoioto

最近、小説から離れてしまっていたので一日一小説を始めたいと思います。

拙い文章ですが、頑張りますのでよければ応援してください。

 今日、プッチンプリンを買った。

 歳を重ねるごとに甘い物が食べられなくなって、その中でもプリンは最初の段階で食べなくなっていたから、数年ぶりだ。


 スプーンを用意して早速プッチンしようと手を伸ばしたしたところで、皿を持ってきていないことに気づく。面倒だが、俺はプッチンプリンを買ったのであって、ただのプリンを買ったわけではない。プッチンにこだわる必要があった。


 ため息を吐きながら立ち上がって、平たい皿を取る。丁度いい皿があってよかった。

 再び座って、プッチンプリンと対峙する。テレビはつけない。いつもはつけているが、今日はそんな気分じゃなかった。


 蓋を開ける。


「確か、ひっくり返して突起を折るんだよな」


 言いながら、慎重にひっくり返して突起を見つける。


「プッチン」


 そう言って突起を折ると、プリンはするりと皿に着地した。

 安堵して、スプーンを持って口に運ぶ。



 __プッチンプリンは、子供の頃に母がよく買ってくれたものだ。

 母子家庭だから母は働き詰めで、それなりに寂しい思いをしたけど、二人で「プッチン!」って言って美味しく食べたあの時間だけは幸せだった。

 笑い合える時間だった。

 あの小さな幸せの積み重ねが、当時の俺が満たされる瞬間だったんだ。



 そういえば、成人してからはあんまり会ってあげられなかったな。

 仕事で忙しかったから……と言えばそれっきりだが、やはり後悔はある。母は俺のために、ずっと働いてくれていたのに。俺は何か恩返しをすることが出来たのだろうか。

 許された時間の中で、やれることはやってきたつもりだけど……自信はないな。


 母さんは幸せだったのかな。


「……やっぱ、甘いな」

お読みいただき、ありがとうございます。


プッチンプリンを題材に書きたいな→子供がプッチン!ってプッチンプリンしてるの書きたい→お母さんとやってると楽しそう→その子供が大人になってプッチンしてたら萌える→次の世代も書きたいな

とか思いながら書いてました笑


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