24/31
星
一番星みーつけた
誰かがそう言うと
僕らは遊ぶのをやめて帰る支度をした
二番星、三番星はよく見つけたが
遊ぶのに夢中で空に最初に見える星は
見つけられなかった
あの頃
白黒の映像を見て昔は色がなかったと思っていた
いつか大人になると本気では思っていなかった
昼間突然太陽が見えなくなったように思った
熱を出せば自分だけに見える怖い人の姿を見た
そんな頃
夕方の星は見たけれど
夜は寝ていたあの頃
今と同じ
けれども違う星があった
戻りたいとは思わない
むしろ過去の自分よりもマシにはならないだろう
流れる星は願いをかける暇もなく消えてゆく
その美しさに心ただを沸かせてくれながら
それと同じように
あの星を見て
戻ることのないかつてを
ただ懐かしく思い出した




