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時の流れに


 幸せになりたいと思って

 幸せから遠ざかる

 そんなことばかりしている

 そうして

 人とはそんなものかなとも思う


 空の青さが好きで

 空を見上げる

 あまりに明るくて

 自分の醜い心に似合わなくて

 なんだか申し訳ない気になって

 目を伏せる


 蛙が鳴く声が聞こえる

 本当はそれだけで幸せなのに

 それだけでなく望んでしまう

 もっとも

 蛙の鳴く声さえ

 聞くのが難しくなってしまったけれど


 夏の夜

 涼しい風が吹くことの幸せ

 暑く寝苦しい夜に

 風に吹かれて歩くこと

 気がつけば秋の虫が鳴いていた

 生きているあいだに

 あと何回の夏が残っているだろうか


 町は変わって

 蛙の声はもう聞けないかもしれない

 来年の夏が本当に来るか

 それもわからない

 相変わらずヒトが怖い


 だけれども

 空気が澄んで星が美しい季節がきた

 しとしとと夜に降る雨の音

 曇り空の意外な変化

 肌にあたる風の流れ

 あとどれだけか見えないが

 まだ生きている

 前を向くふりをしたり

 後ろや斜めを向きながら

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