うちの屋敷には女性従業員が多い
変な箇所があると思いますが
よろしくお願いします
王都にあるカステリナ公爵邸に俺は滞在していた
公爵が夫人を伴って領地に戻るときに
しばらく、息子を見ていてやってくれと頼まれたからだ
この息子というのは、俺にとって従兄弟にあたるのだが
公爵家の悩みの種という奴で、とにかく問題行動が多い
「今夜こそモニカをものにするつもりだ、お前も来るだろう?」
モニカは知っている
この邸宅でパーティーなど催される時に、たまに見かけた
「それは、エリザさんの娘のか?」
奴は目を細めた
「ほほう、そちらが好みか。いや良い趣向かもしれん、さすがだアレク」
褒められても何も嬉しいはずがない
エリザは公爵の愛人、モニカは公爵の庶子で離れで暮らしている
今は疎まれ表だった立場もない二人だが無体が過ぎる
またコイツはと、俺は心中で頭を抱えた
書斎机の上の医師が使いそうなトランクから
奴は景気づけだと酒瓶と薬包を取り出してきた
これは妖精の花薬という薬だろう
花が咲いたような気分になると、若い貴族達にもてはやさている
それよりもだ、開いたトランクの中には
他にも目を覆いたくなる物品が詰まっていた
ラベルの無い小瓶だとか、細いロープだとか、ベルトとかである
是非もなし
奴のみぞおちに前蹴りを食らわせた
コイツの方が腕はたつが、今は油断していたのだろう綺麗にはいった
トランクの中からロープとベルトを取り出し
うずくまって動けないうちに、がんじがらめに縛った
家宰のヨーゼフを呼び出し状況を説明した
「ご令息がまたご乱心だ、離れの二人は我が邸にて匿うあとのことは任せる」
「それがようございましょう」
いつもの事である、話は早い
俺は借りたメイドを二人引き連れて離れを訪ねた
小さいが野暮な感じは受けない小綺麗な家屋だった
「突然訪ねてきてすまない。本邸で問題があり、お二人にはしばらく我が家に滞在して頂く事になった。早急に身仕度をお願いしたい」
「あらまぁそうですの、·····それではお世話になりますわ」
有無を言わさないようにいった、後で謝罪が必要だろう
メイドと奥に消えたと思ったら、すぐにメイドにトランクを持たせた親娘が出てきた
あまりにも早いと驚いている俺を見ても、エリザさんは微笑むだけだった
まあいいさ、馬車の準備はもう出来ているはずだ急ぐとしよう
翌日、公爵家の従僕がメッセージを運んできた
親愛なる、我が兄弟たるアレックスへ
まさか君が二人とも欲していたとは気が付かなかったよ
僕の不明を許してくれ
パパには僕から手紙を送っておいた
何でも良いようにしておく
二人に飽きたら戻っておいで
ただし、二人の面倒はちゃんと見ること
心底面倒くさい奴だ
ここまで読んでくれてありがとうございます