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プロローグ
その昔、ここは混沌の世界だった。
エネルギーが定まらず、形あるものは崩れ、方向定まらず、ぶつかり合い、破壊しあい・・・・。
3つの異なる力がそれを収めたのは、何万年も前。
魔術師、調整者、そして異界者。
その3つの異なる力によって、混沌は収まり、世界には形のある魔の森が広がった。
植物、虫、動物、人間、そして、魔物。
混沌の源は魔。
その力は巨大で、人間は魔物に追いやられ、世界中に広がる混沌の森の片隅で生きていた。
そんな暗黒の時代に、人間の住処を作ったのは、魔術師。
彼らは、魔物を追い払い、魔の森を焼き払い人間のための国を作った。
そんな彼らの末裔が、今では神として崇められている。