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幼児編4.広大な慈母邸に閃光と爆音が轟く!

幼児編4.広大な慈母邸に閃光と爆音が轟く!


 絶倫子がネット通販で買った、お気に入りのピーチジョンの色気と遊び心を着こなすヤマトナデシコのYMキモノブラセットを纏い、自身の色気にうっとりしながら、愛男ちゃんにオネンネ前のおっぱいをあげていると、突如何の前触れも無く、寝室の窓に閃光が射したかと思うと同時に耳朶を劈くような爆音と共に地響きが轟いた。


 ピカー~~! ピカピカ♪ ゴゴぉーーーーッ!!!

 バキィ~~~ンッ!!! ドッカーーーぁああん!!!!

 ビリビビぃいいいーーーーん! プッシュううううぅううん♪


「何じゃこりゃ~~あぁああッ!」

 絶倫子は、ピーチジョンの色気と遊び心を着こなすヤマトナデシコのYMキモノブラセットの片方のブラを捲り上げて、巨峰乳首を愛男ちゃんの口に含ませている事も忘れ、何よりも大切な愛男ちゃんをしっかり力強く抱きしめたまま窓に顔を突き出して、その光景を目の当たりにした。

「ぶっはぁ~ ママぁあ ママぁあああ おっぱい。おっぱい♪」

 その衝撃に思わず巨峰乳首を口から、ぶっはぁ~した愛男ちゃんは何が起こったのかも分からずに、ただひたすらにママの顔をデヘへ顔で見上げている。

「愛男ちゃん。しっかりママに掴まっているのよ。何があっても愛男ちゃんはこのママが守ってあげまちゅからねーーー!」

「ばぶぅ~!ばぶぅうう~♪ デヘへ♪ デヘ、デヘへへぇええ♪」


 窓の外に広がる広大な慈母家の庭のど真ん中に、ななななんと!

 見た事も無いような物体!? いや、飛行船? ではない!

 車だ! いや、しかし、普通の車ではない!!

「これは、きっとテロだわ!」

 絶倫子が部屋の電話を手にして、国際地球防衛軍の総督に緊急事態を知らせるホットラインにダイヤルをしようとした時だっだ。


 その車?のガールウィンドーのドアが開いた。

 ブッシューううう~ シュウウウ……。

 白い煙が車?の中からモクモクと煙幕のように湧き上がっている。


 突如の閃光と同時に耳朶を劈くような爆音と共に地響きが轟いた異変に、慈母家に常駐の100名のガードマンやホームセキュリティのセコムは絶倫子の部屋をガードしながら、厳戒態勢を敷きながら機動部隊を広大な庭へと進軍させていた。


 ガードマンの隊長が言った。

「異星人の侵略かも知れません! 奥様は決して外には出ないでください!」

「宇宙人なのかしら????」

 異星人。宇宙人。その言葉に愛男ちゃんは異常反応を示した。

「ばぶぅうううううううううううううううう!!!!」

 しっかりと絶倫子に抱かかえられているはずの愛男ちゃんは、渾身の力を込めて、ママの腕からジャンプした。

「シュワっちゅ♪ ばぶううううう!」

「まなおちゃあああああーーーーーん」

 ママの腕から飛び出した愛男ちゃんは、スーパールンルンスキップで部屋中を走り回りながら何かを探している。

 コーナーボードをごそごそ、クローゼットをごそごそ、ベッドの下をごそごそ、しばし沈思黙考。

愛男ちゃんフリーズする。

 やがて、愛男ちゃん、そのちいさな親指と人差し指をパチンと鳴らしたかと思うと、ベビータンスに一直線。

 下から二段目の引き出しをおもむろに引くと、ウルトラマンスーツを取り出して、あろうことか、それを身に付けたかと思うと、窓辺に高速ルンルンスキップで歩み寄ると、身を乗り出して、

「シュワっちゅ♪ ばぶううううう!」

「愛男ちゃぁあああああーーーーん、その服はダメぇ~ 犬のウンコが付いてるのよぉおおおおお…」


 ひゅうう~ん♪……ぐちゃ。ぶちゅ。=破壊?

 窓の下から鈍いキモい音が。

「ぎゃぁあああああ。ワタシの愛男ちゃんがああああ」


 そうではなかった。

 窓の下には番犬のセントバーナード。ヨーデルが愛男ちゃんをしっかりと受け止めていたのであった。めでたし、めでたし。

 って、そうじゃなくって、

 

 鬼首公園でクソガキに犬のウンコをつけられたウルトラマンスーツを身に纏いながら、ヨーデルに跨って勇ましく愛男ちゃんは、突如庭に出現した車?に立ち向かって行った。

 と、その時だった。

 もくもくと湧き上がる白い煙の中から3人の人影?らしきモノが現れた。周囲を取り巻く機動部隊に緊張がひた走る。

「ゲボ、ゲボ、げげげげげ。ブハ。ぶはぁああ、はっくしょん!」

 機動部隊+絶倫子=?????

「ワシじゃ、ワシ。いやぁ~参った、参った。ガハハハハッ」

「パパぁ♪~ バぅううう♪」

「アナタなの? なんじゃこりゃぁああ!?」

 

 慈母家当主。慈母種薄であった。

「いやいや、すまぬ。おふた方を紹介する」

 機動部隊+絶倫子=????

 愛男ちゃん=デヘへへへ♪

 ヨーデル=ビビッて後ずさり。

「あ、機動部隊は、解散ね。ご苦労さん」

 種薄が撤収を命じると機動部隊は何も無かったかのように消えていった。

「あぁーーた! 何ですのよ! ブツブツ…ブツブツ…」

「まあ、ここじゃナンだから、家に入ろう。さぁさあ、ドックン・アミバ博士。間座紺乃鏡(まざこん:のかがみ)君さぁさあ、どうぞ我が家へ」


 

「えーーーっ! 29年後の世界ですって?!」

「そうじゃよ。観てきたのじゃよ」


 以下種薄の説明ね。


 ドックン・アミバ博士と慈母種薄は、大学時代の親友で、アミバ博士は、今や応用物理学の世界的権威者であった。

 その助手が、間座紺乃鏡なのだ。

 最近になってようやくアミバ博士はタイムマシンを開発したのだ。ただし、開発はまだ実験の段階で、未来には行けても(あ、MAX29年後の未来ね)過去には遡ることは現段階ではその技術はまだ未完成性なのだ。

 

 でね、30歳になった愛男がどんな風になってるかが心配でね、観て来たって訳なんじゃよ。

 

 確かに優秀に育って一人前にはなっちょった。

 けどなぁ……あれじゃ、いかん。いかん。遺憾!

 このまま育てたらじゃなぁ、間違いなく『マザコン』になるんじゃわ。しかも筋金入りの『マザコン』じゃ。


 で、ワシは、博士にお願いして、この間座紺くんに愛男の専属家庭教師となってもらうべくおいで願ったのじゃよ。


 彼はなぁ、45歳まで超合金筋金入りのマザコンだったらしい。

 しかし今は、立派にアミバ博士の助手となって世界的な研究をしておる。


 ってな訳だから、絶倫子よ、

お前は、決して愛男を甘やかしてはいかんぞ。


「慈母さん、ワタしゃそろそろ失礼するぞ、間座紺くん、んじゃ宜しくね。たまにデロリーナ号で遊びにくっからね。早く開発を完成させないとなぁ……ワシが求める時空拳にはほど遠いのでのう。ガハハ…」

 

 アミバ博士はそう言い残して、庭のデロリーナ号を再起動させて消えていった。


 その前後であったか定かでは無いが、中東諸国のプルトニウムが何者かの手によって窃取されたニュースが世界を騒がしている最中の出来事であった。


 白い煙が立ち込めたかと思うと消え去るデロリーナ号を、デヘへ顔で、ウンコのシミが未だ、落としきれていないウルトラマンスーツを身に纏った愛男ちゃんは、ヨーデルに跨り勇ましく、お見送りのバぶーを連呼していた。


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