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段々ストックがなくなってきましたよ・・・
でも、更新は続けていきます。
今更ながらに気づいた事がある。そう、自己紹介をしていないのだ。
あまりに可愛いから忘れていた。
「そういえば、自己紹介がまだだったね。俺は、御剣 蓮・・・レンと呼んでくれ。一応16歳だ。」
そう俺が唐突に切りだすと少女はハッとした顔をした後、申し訳無さそうに頬を染めて自己紹介を返してきた。
「うぅ・・・気付かずすみません・・・アリス10歳です・・・一応くまの獣人になります。レンさん街までよろしくお願いします・・・」
何この天使・・・おまわりさん・・・違うんです・・・ってえ??獣人?
よくよく見ると頭の上に小さな耳?がついていた。
しかし、この世界の常識がわからに以上、下手につついて嫌われてもあれなので追求しないことにした。
「じゃあ、取り敢えず街に向かおうか」
そうして再び歩き出す。
その後、少し進むと森の出口についた。森から出ると、街道までは目に見える距離だったため、街道沿いに歩いて行く。
「レンさん、レンさんはなんで森のなかにいたのですか?」
他愛もない話をしながら歩いていると、突如アリスがぶっこんできた。
えぇ~・・・考えてなかったよ・・・適当に煙に巻くか・・・
「いや・・・近道出来そうだったから突っ切ろうと思って・・・どこから来たかは詮索しないでくれ・・・必要ならステータスカードは見せるから」
いけるか?
「そうなんですか・・・お兄ちゃんはドジなんですね・・・」
ニパッと屈託のない笑顔で言われた。
そんな、話をしながら歩いて1時間ほどで街の外壁が見えてきた。
そこそこ大きな街のようで、遠近感が掴みづらいが、30分も歩けばつくだろう。
「レンさん。あれが私の住んでる街、シェフィードです。早く行きましょう」
そう言って俺の手を掴みアリスはトテトテとかけていく。
アリスさんマジ天使っ・・・
外壁につくと中央に凱旋門のような門があり、鎧を着た騎士のような人間が受付をしていた。
アリスは足早にそこへ向かう。と騎士様?は声をかけてくる。
「シェフィードの街へようこそ。街に入られるのにステータスプレートの提示をお願いしてもよろしいですか?」
以下にも事務的な口調だったが、話が早くて助かる。
レンはステータスプレートを騎士に渡し確認してもらう。
この時アリスも一生懸命背伸びをし、騎士にプレートを渡していた。
「はい。問題ありません。シェフィードの街は初めてですか?」
確認後、プレートを返してきた騎士は確認してくる。
「俺は初めてです。アリスはここに住んでいると聞きました。まち半ば場で見かけ、子供一人で危ないので送ってきたところです」
「そうですかありがとうございます・・・では一応説明を。説明と言っても大したことはありませんが、城壁の中では様々な人種がいますが、差別発言はお控えください。領主様の意向であまり酷いと、最悪憲兵に捕縛されます。また、中央地区は貴族街、東地区の一部ではスラムも形成されています。お買い物・宿は西地区に多く、東地区にも少しあります。治安は悪くありませんが、酔っぱらいなどもおりますので夜間の外出はお気をつけください。また、貴族様と揉め事を起こされますと、立場的に不利になりますので、貴族街付近でも気をつけてください、地区は入り口後すぐにありますのでご活用ください」
お兄さん・・・事務的とか言ってごめんなさい。めっちゃいい人だった。
「分かりました。ありがとうございます。では、アリスを家に送りたいので失礼しますね。」
「よい滞在でありますように」
そういってお兄さんは中へ入れてくれた。
中に入り、地図を見ながらアリスに尋ねる。
「アリスの家はどこかな?せっかくだしそこまで送っていくよ」
「アリスの家は東地区の真ん中辺りです。ついてきてください」
そういってアリスは俺の左手を掴み歩いて行く。
少し歩くと、一件の民家についた。ここが家のようだ。
「あれ・・・鍵が閉まってます・・・レンさんちょっと待って下さいね」
そういってアリスはドアを叩き呼びかける。
・・・・・・ドンドン
「お姉ちゃん・・・アリスです・・・開けてください・・・」
すると、中からズドドドドっと走る音が聞こえ、中から人が飛び出してきた。
「アリスっ、黙ってどこいってたんだ。心配しただろ・・・怪我はないか?」
「お母さんの薬草を取りに・・・途中でレンさんに有って送ってもらったところです」
そう言ってアリスはレンを指さす。
すると、アリスの姉はレンに今気づいたといった様子で、こちらを見てアリスを抱き寄せながら言い放つ。
「あんた何もんだい・・・アリスに変なことしてないだろうねっ!!」
それと同時にレンも口を開く。
「チェンジでお願いします」
アリスの姉はアリスとは程遠く、物語の獣人チックなフサフサで獰猛な目をしていた。
夜のお店なんかで、チェンジって言える人尊敬します。笑