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石じじいの話・引用:プンシンサバ(こっくりさん)

「プンシンサバ」とは、日本から朝鮮に入った「こっくりさん遊び」です。

プンシンサバを扱った韓国のホラー映画は:『コックリさん』(原題:분신사바)(2004)があります。

けっこう怖い映画です。

「プンシンサバ」にあてる漢字は「分身様」や「分身娑婆」などがあるようです。

このじじいの話の最後に「黒い女」というのが出てきますが、これは、もともとのスレッドでの書き込みに「黒い女が出現した」というものがあり、その流れで言及されたものです。

初出:

海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2

http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/


633 :本当にあった怖い名無し:2019/05/09(木) 23:03:32.68 ID:JLruCiiW0.net

石じじいの話です。


じじいが朝鮮で聞いた話です。

当時の朝鮮でも、子供たちの間に占いのようなものが流行っていたそうです。

それは、プンシンサマ(プンシンサバとも)というもので、日本のこっくりさんに似ていました。

日本から入ってきたものだ、ということでした。

最初、大邱の街ではやりはじめて、そこから朝鮮全土に広がったそうです。


そのプンシンサマを、女学生たちが友達同士で放課後の河原でやったのだそうです。

自宅や学校では叱られるのでできません。

やっていても何も起こらないので飽きてきていると、ちょっと日の傾いた川面から黒い女性がざばざばと這い上がってきたそうです。

彼女たちは驚いて家に逃げ帰りました。

翌日から彼女たちは、他の川や用水路や学校の池などに、同じ黒い女が這いずり回っている!と騒ぎ始めたのです。

まあ、年頃の娘のヒステリーだろうということだったのですが。

巫に頼んではらってもらうと、それはおさまったそうです。

巫によると、その黒い女のようなものは「水鬼神」(ムルギシン)というものだ、ということでした。


「この話は、朝鮮の新聞にも載ったんで!」とじじいは力説していました。

「うそつけ!じじい!」と思いましたが、その話を聞いてからしばらくしてコックリさんが流行りました。

私の(=じじいの)村の周辺の学校では「こっくり禁止令」がでました。

しかし、スリルの誘惑には勝てません。

女の子、男の子たち、ひみつに集まっていっしょにやったんです。

それで、私の田舎でも、出たんです。

黒い女が。

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